2018年7月3日、東日本旅客鉄道が首都圏を走行する在来線車両(特急形車両を含む約8,300両)、新幹線車両(約200両)に車内防犯カメラを設置すると発表しました。これは同年6月9日に東海旅客鉄道の東海道新幹線(N700系1000番台幹オサG32編成)車内で乗客を刃物で切りつける事件が発生したことを受けての対策と思われます。
▲現役の新幹線車両。上からE3系2000番台(仙カタ)、E5系(仙セシ)、E6系(秋アキ)、W7系(金ハク、E7系[長ナシ]と同一設計)。
▲現役の首都圏在来線特急形車両。上から651系1000番台(宮オオ)、E259系(横クラ)、E353系(長モト)、E257系0番台(長モト)、E657系(水カツ)。
▲現役の首都圏在来線一般形車両。上からE235系(東トウ、写真は新製当初からの監視カメラ設置車両)、E233系3000番台(横コツ、宮ヤマも同一設計)、E231系500番台(八ミツ)、E217系(横クラ)。
首都圏の在来線車両には今年度の夏から、新幹線車両には今年度の冬から順次追加設置されるようです。今回の発表では一般客室内だけではなく、首都圏の在来線車両の乗務員室にも設置されるようです。在来線向けの既存車両にはE235系(東トウ)のように改造設置を行うだけではなく、旅客用扉付近の車内灯を防犯カメラ付きのLED式のものに交換して、普通車1両あたりで8箇所に設置します。E217系、E231系1000番台、E233系3000番台、E531系(0番台)のグリーン車(既設のデッキを除く)では1両あたりで6箇所に設置します。特急形車両、新幹線車両ではE4系(新ニシ)など廃車予定の車両および製造時から設置している編成を除いて追加設置で対応となり、旅客用扉付近には1デッキあたりで1箇所、車内には1両あたりで2箇所に設置されます。ちなみにE353系に置き換えられるE257系0番台(長モト)では東海道線向けの特急『踊り子』に転用する際に車内やデッキに設置されるものと思われます。