2018年7月5日、西武鉄道武蔵丘車両検修場で重要部検査を受けていた玉川上水車両基地所属の6000系6102Fの集電装置(パンタグラフ)が菱形タイプからシングルアームタイプに変更されています。この編成は同日に出場し、南入曽車両基地まで試運転を兼ねて回送されていました。
▲6000系では初めてパンタグラフが菱形からシングルアームに変更された6102F。出場後さっそく夕方からの新宿線の営業運転に充当された。なおベンチレータの撤去と制御装置の更新工事は行われなかった。
同編成は検査出場してすぐに新所沢(SS-24)16時24分発の西武新宿(SS-01)行き2806レから営業運転に復帰しています。同系列でパンタグラフが菱形からシングルアームに変更されたのはこの編成が初めてのことです。6000系のパンタグラフは登場当初から全編成が菱形のものを2号車のモハ6200形、5号車のモハ6500形、8号車のモハ6800形の3両に1基ずつ搭載されているので、6102Fのモハ6202、モハ6502、モハ6802の3両の集電装置がシングルアームに交換されたことになります。なおベンチレータの撤去と制御装置(日立製作所製のGTO素子VVVFインバータ制御)の更新工事は行われませんでした。今回の6000系のパンタグラフの交換が玉川上水車両基地所属の6101Fや池袋線に配置されている小手指車両基地所属の6103F以降の各編成(6103F~6117F、6151F~6158F)にも普及するのかどうか注目されます。