小田急電鉄が2018年2月から江ノ島線片瀬江ノ島(OE16)の駅舎の建て替えを含めた改良工事に着手すると発表しました。同駅は1929年に建設され、1999年に『関東の駅100選』に選定されています。
▲現在の江ノ島線終着駅である片瀬江ノ島。2面3線の頭端式ホームで改札口からホームまでは段差がないのでエレベーターや階段はなく車椅子でも平面移動が可能である。改札口は通常使用するものと多客対応時に使用する改札口がある。
同駅の外観デザインは竜宮城の雰囲気そのままに、竜宮造りと呼ばれる神社仏閣の技法を採用した本格的な造りとしてデザイン性を向上させます。またコンコースを広くし、ホーム上屋根を変更するほか(スレート屋根→テント膜屋根と折板屋根)、トイレのリニューアル工事が実施され、男女ともに個室数を増やすほか、男女別々の多目的トイレや女性専用のパウダーコーナーを設置し、利便性向上を図ります。同駅の工事は東京五輪イヤーとなる2020年5月の工事完了を予定しています。同駅の1日の平均利用者数は21,440人で、有名観光地の江ノ島エリアの最寄であることから土曜休日は利用者がさらに増えるほか、来年3月のダイヤ改正では『快速急行』の終着駅が藤沢から片瀬江ノ島に変更・延長されるので(土曜休日ダイヤのみ)、江ノ島観光に『快速急行』が大活躍しそうです。
片瀬江ノ島は2面3線の構造で途中の藤沢(OE13)がスイッチバック構造の駅であるため、6両編成および10両編成では女性専用車ステッカーのある1号車が藤沢寄りとなっています。10両編成対応の1番ホーム以外は6両編成対応(ただし2番ホーム・3番ホームで線路を共用)で、土曜休日ダイヤでは4番ホームに特急ロマンスカー『EXE/EXEα』30000形または『MSE』60000形が留置されることがあります。改札口付近にはLCDタイプの発車標、ホームにはフルカラーLED式の発車標がそれぞれ設置されているほか、改札を入った左側にはトイレが設置されています。