2017年12月27日

東京急行電鉄田園都市線で2020系2121Fの試運転に出会う(6020系甲種輸送も)

27日は午前中と午後に小田急電鉄を撮っていた私ですが、その間は東京急行電鉄田園都市線へ向かいました。東日本旅客鉄道横浜線に乗車中に長津田検車区に2020系2121Fの姿を確認したので、まだ試運転は行っていなかったようです。

私は久しぶりに田園都市線をプチ乗り鉄。往路の上りは東武鉄道50000・50050系51056Fの082-102レ(平日82T運用:元『クレヨンしんちゃん』ラッピング車の風間くんバージョン)に、復路の下りは5000系5113Fの011-101レ(平日11K運用)に乗り、長津田~青葉台(DT-20)を往復しました(青葉台では駅周辺で昼食を調達しました)。

このとき復路で乗った5000系5113FはROM更新されており、以下の内容で変更がありました。

◎田園都市線内各駅停車の表示方法
5000系による中央林間(DT-27)行きの場合、『【空白】 中央林間』から『各停 中央林間』に変更され、初めて『各停』の表示を開始

◎車内LCD旅客案内表示器の表示方法(写真は田奈[DT-21]の場合)
同系列の場合、ROM更新前は次駅表示が日本語(漢字)→日本語(ひらがな)→英語(例:『つぎは  DT-27  中央林間』→『つぎは  DT-27  ちゅうおうりんかん』→『Next  DT-27  Chuo-rinkan』)でしたが、ROM更新後は日本語(漢字)→英語→日本語(ひらがな)→中国語→韓国語の順番に変更(駅に停車中も同様)

これ以外にも、駅ナンバリングが導入されている路線のアルファベット記号(長津田の場合は横浜高速鉄道こどもの国線の『KD』のほかに東日本旅客鉄道横浜線の『JH』)が入ったほか、自動放送の言い回しが少し変わりました(駅名を読み上げるのは駅によっては1回のみ、駅ナンバリングや駅によっては旅客用扉の開く方向をアナウンスするなど)。

車両によってROM更新パターンは様々ですが、8500系の一部でも緑色で『各停』表示を開始した編成が出始めているほか、東京地下鉄車両では半蔵門線内の自動放送更新(英語放送はクリステル・チアリ氏でない人物に変更)、東武鉄道車両では旧・松原団地(現・獨協大学前[草加松原][TS-17])の自動放送対応などが行われていたようです。なお037-101レ(平日37K運用)で偶然にも目撃した2000系2001FはROM未更新でした。

すると長津田検車区から2020系2121Fが出庫し、『96K』『試運転』表示で長津田検車区から5番ホーム方面に通ずる線路に移動し停車したことを確認、そして上りホームへ。

東武鉄道50000・50050系51058F。054-112レ(平日54T運用)。元『クレヨンしんちゃん』ラッピング車のボーちゃんバージョンだった編成に出会いました。

5000系5115F。012-101レ(平日12K運用)。ちょうど下りでROM更新済みの5000系を激写。

2020系2121F。試96K運用。なんと25日クリスマス当日から行っている新型車両2020系の試運転を撮ることができました。貫通扉の列車番号表示器には『96K』、行先案内表示器には『試運転』『TRIAL RUN』とあります。
ちょうど5000系5115Fと並んだ2020系2121F。今後はこの両系列が田園都市線を担ってくれることでしょう。もしかして2020系は新製当初から『各停』表示に対応していたりして・・・。

貫通扉に設けられた列車番号表示器。『96K』を表示していました。今回は予想よりもスジが早まり私が確認した限りでは11時30分頃に入線したかと思います。


フルカラーLED式の種別行先案内表示器。本来は種別と行先を表示するのですが、今回は『試運転』『TRIAL RUN』の交互表示でした。

停車時間が約2分ほどと短いため、側面のフルカラーLED式種別行先案内表示器や車内LCD旅客案内表示器など撮影はできなかったのですが、車内LCD旅客案内表示器は稼働しておらず、旅客用扉からケーブルが伸びていましたので、何らかのデータ収集を行った可能性があります。発車時の加速音を動画に収めましたが、音から同系列の制御装置は三菱電機製のSiC素子VVVFインバータが採用されているようです。
この2020系は今後も増備される可能性があります。現段階では3編成のみの導入で2000系を置き換えそうな予感がしますが、主力車両の8500系を置き換える可能性もありますね。この編成は田園都市線内基準で渋谷(DT-01)寄りからクハ2121+デハ2221+デハ2321+サハ2421+サハ2521+デハ2621+サハ2721+デハ2821+デハ2921+クハ2021となっており、4号車のサハ2421の転落防止幌部分には東京地下鉄半蔵門線に乗り入れるための誘導無線装置が、3号車のデハ2321と9号車のデハ2921にパンタグラフ2基、6号車のデハ2621にパンタグラフ1基がそれぞれ設置されているほか、制御車と付随車に非常用ハシゴが備えられています。

なおこの試運転列車は11時32分頃にはあざみ野(DT-16)方面へ走り去っていきました。2020系の試運転を見れるとは思ってもいませんでした。そして場所は変わり東日本旅客鉄道横浜線の淵野辺(DT-25)へ。
DE10形1749号機+6020系6121F(4両)。今回のメインのお目当てはこれです。大井町線向けに田園都市線の『2020系(2121F)』をベースにした『6020系(6121F)』が26日に総合車両製作所横浜事業所を出場し輸送されたということで、27日はそのうちの4両の長津田検車区への甲種輸送を撮りました。しかし冬場であるため駅周辺のビルの影が落ちていてこんな写真に・・・。
後追いではファンをかわしきれず、こんな感じしか撮れませんでした。先頭車が『6721』とあったので、輸送された4両は『クハ6721』『デハ6621』『デハ6521』『サハ6421』と思われます。パンタグラフは6号車に2基搭載を確認しました。大井町線向けの6020系は大井町(OM-01)寄りからクハ6121+デハ6261+デハ6321+サハ6421+デハ6521+デハ6621+クハ6721とみられ、29日には残った3両(クハ6121+デハ6221+デハ6321)が輸送されるものと思われます。

注目の新型車両、田園都市線向け『2020系』と大井町線向け『6020系』を一気に見られたのは本当にラッキーでした。後者の甲種輸送は2020系の試運転を撮った後の直行なので、練習電が2本くらいしかありませんでしたが無事に撮れてなによりです。