2017年12月2日

京浜急行電鉄の新1000形17次車は約11年ぶりの全面塗装の新造車両に

2017年11月29日、京浜急行電鉄が2018年1月から順次営業運転に投入する新1000形(ステンレス車両)について、2006年に導入された同形式の5次車(アルミ車両)以来で約11年ぶりに新造車両を全面塗装にすると発表しました。赤と白の伝統塗装で京浜急行電鉄らしさを取り戻す狙いがあるようです。
▲仕様を頻繁に変更しつつもまだまだ増備が続く新1000形のステンレス車両(写真は16次車6両固定編成の1601編成1607編成と8両固定編成の1185編成)。今度は17次車として約11年ぶりに全面塗装となる新造車両が導入されるが、ステンレス車両で全面塗装の新造車両は関東地方の大手私鉄車両では初めてである。

今回導入される17次車の基本的な仕様(補助椅子つきのクロスシートとコンセント設置、ロングシートの袖仕切り板の大形化など)は16次車と同様ですが、車内LCD旅客案内表示器が17インチの1画面と2画面の交互配置から17インチ2画面を一体化したものに変更され(つまり東京地下鉄銀座線の1000系や日比谷線の13000系と同じく停車駅案内を2画面に増強したもの)、全旅客用扉の上部に配置されます。17次車は6両2編成(12両)と8両3編成(24両)の計36両が製造されることとなっており、前者は16次車の1607編成からの続番1613編成1619編成(いずれも浦賀[KK-64]・三崎口[KK-72]寄りからデハ1613+デハ1614+サハ1615+サハ1616+デハ1617+デハ1618デハ1619+デハ1620+サハ1621+サハ1622+デハ1623+デハ1624)、後者は2018年2月に京浜急行電鉄が創立120周年を迎えることから、それに合わせて『1200番台』が付与され、1201編成1209編成1217編成(いずれも浦賀・三崎口寄りからデハ1201+デハ1202+サハ1203+デハ1204+デハ1205+サハ1206+デハ1207+デハ1208デハ1209+デハ1210+サハ1211+デハ1212+デハ1213+サハ1214+デハ1215+デハ1216デハ1217+デハ1218+サハ1219+デハ1220+デハ1221+サハ1222+デハ1213+デハ1224)が登場するものとみられます。この3編成については創立120周年を迎える2018年2月に営業運転に投入されるようです。いずれも制御装置は1177編成1185編成と同じくSiC素子VVVFインバータ制御装置が採用されるものと思われます。

また来年以降も増備は続けられるようで(2018年度導入編成は18次車の予定)、17次車の仕様がそのまま採用されるようです。