2017年3月15日の513F列車(平日13F運用 武蔵中原[JN-08]05:41発)より、東日本旅客鉄道E233系0番台八トタ青670編成(クハE233-70以下6両)に南武線向け転用改造工事を施して改番されたE233系8500番台横ナハN36編成(クハE233-8570以下6両)が同線での営業運転を開始しました。
▲中原電車区に新製配置された生え抜きのE233系8000番台に元0番台から改造された8500番台横ナハN36編成(写真)が仲間入りした。この編成には座席モケットや半自動ドアスイッチなど0番台仕様が一部で残っていることから、異端車両として今後もファンからの注目を集めそうだ。
同編成が南武線向けに導入された経緯として、総合車両製作所新津事業所で製造されたE233系8000番台35編成が205系0番台・1200番台および209系0番台・2200番台をすべて置き換えるために投入されたものの、当時の209系0番台宮ウラ24編成のうち6両から改造された209系2200番台横ナハ53編成(クハ209-2202以下6両)が同線に残存していたことから、その編成をE233系の6両固定編成で置き換えるため、8000番台と同じ編成形態を組む青梅線・五日市線向けE233系0番台のうち、2008年に当時の東急車輛製造で製造されたラストナンバーの元八トタ青670編成に南武線向け転用改造工事を施したものです。このため種別行先案内表示器のROM更新(英語併記対応)が施工されているほか、車内LCD旅客案内表示器が15インチ2画面から17インチのワイド2画面に変更されていたり、8000番台と同じくWiMAXアンテナが設置されるなど、一部仕様が8000番台に合わせるような改造がなされています。しかしながら列車番号表示器の位置が異なる、半自動ドアスイッチ自体が残されている、座席モケットは中央線・青梅線・五日市線時代のままであるなど、改造種車の0番台仕様が随所に残されています。ただし全35編成が総合車両製作所新津事業所で製造された生え抜きの8000番台と異なり、8500番台は旧東急車輛製造で製造されており、トップナンバーの横ナハN1編成よりも約6年も前に早く落成しています。
ちなみに南武線では2017年3月4日のダイヤ改正で各駅停車と快速との接続駅(待避駅)が変更され、下りは平日では稲城長沼(JN-18)、土曜休日では武蔵中原と稲城長沼(JN-18)の両駅、上りは平日・土曜休日ともに登戸(JN-14)に変更され、快速の所要時間が少し短縮されているようです。