2017年3月28日、東日本旅客鉄道磐越西線向け719系0番台仙センH-10編成とと仙センH-13編成(いずれも盛岡・会津若松方からクモハ719-10+クハ718-10とクモハ719-13+クハ718-13)が所属先の仙台車両センターから秋田総合車両センターまで配給輸送されました。両編成はそのまま入場したものとみられ、今後の動きが注目されます。
▲EF81形133号機とマニ50-2186に導かれ秋田総合車両センターに入場した『あかべぇ』塗装の719系0番台仙センH-10編成と仙センH-13編成(写真手前の2両が『あかべぇ』塗装の719系0番台。ただしいずれも写真とは異なる)。廃車解体の場合は郡山総合車両センターへ向かうため、廃車にはならない可能性がありそう。そのかわり、719系で初の転属車両が登場、となるのだろうか。
両編成はいずれも『あかべぇ』をまとった磐越西線用の719系であり、何らかの改造工事を受けるものと思われます。719系0番台が廃車解体される場合は昨年引退した485系仙センA-1+A-2編成と同じく、通常では郡山総合車両センターに送り込まれるはずです。これを踏まえると他路線への転属の可能性があり、719系で初の転属車両が登場するのでしょうか。ここ最近の719系0番台はE721系1000番台仙センP4-1編成~仙センP4-19編成の新製配置により置き換えが進み、一部編成はすでに廃車されているほか、東北本線陸前山王に隣接する留置線(無架線帯)に留置されており、これらの編成については運用を離脱したものとみられます。また719系0番台の運用範囲も3月4日のダイヤ改正によって限定されるようになり、2017年3月3日まで運用されていた常磐線は701系およびE721系0番台・1000番台での運用となり、東北本線(黒磯~福島~仙台~利府・一ノ関間)・磐越西線(郡山~会津若松、喜多方乗り入れは終了し、E721系に引き継がれている)での運用を残すのみとなっています。ただし全編成が廃車となるわけではなく、元0番台仙センH-27編成から改造された『フルーティアふくしま』の719系700番台仙センS-27編成(会津若松寄りからクモハ719-701+クシ718-701)の連結に対応するために磐越西線で運用される同系列の一部編成を残して廃車になるものとみられます。