2017年3月17日

東京急行電鉄田園都市線に新型車両『2020系』を導入へ

2017年3月17日、東京急行電鉄が2018年春に田園都市線向けの新型車両『2020系』を導入すると発表しました。田園都市線では2017年3月現在でも8500系が主力車両となっており、これらの車両を2020系によって置き換えていくものと思われます。
▲田園都市線の主力車両である8500系。現在では長津田検車区に10両24編成(8606F・8614F~8617F・8619F~8623F・8625F~8637F・8642F)が在籍する。なかには東武鉄道スカイツリーラインに直通しない『サークルK』の編成が存在する(8606F・8642Fのみ)。
▲本来は8500系の置き換えのために増備されるはずだった2代目5000系だが5101F~5117F・5120Fの18編成にとどまり、5118F・5119F・5121F・5122Fが東横線の元住吉検車区に転属するなど8500系の置き換えムードは一気にしぼんでいった。

新型車両2020系は2018年春に10両固定編成3本(30両:編成予想は『2021F』『2022F』『2023F』)が導入されますが、それ以降も増備を予定しているため、主力車両の8500系だけでなく、2編成のみの8090・8590系(8694F・8695F)や3編成のみの2000系(2001F・2002F・2003F)にも気をつけたいところではありますね。2020系の車内では東京急行電鉄では初となる空気清浄機『ナノイー』が設置され、座席は田園都市線5000系の新製4扉付随車(6扉車置き換えの付随車)や東横線の5000・5050系5177Fと同じくハイバック仕様とし、袖仕切り板や扉横の手すりの形状変更、荷棚の高さ変更、田園都市線の5000系や東横線の5177Fと同じくフリースペース(ただし車椅子やベビーカーも使用可能)を全車両に設置、17インチワイドの車内LCD旅客案内表示器のほか東日本旅客鉄道E235系と同じく広告媒体にデジタルサイネージを配置、車内防犯カメラが設置されるほか、車外では前照灯・車内照明や尾灯のLED化、次世代半導体素子を用いる制御装置(例:SiC素子など)を採用するようです。製造は総合車両製作所横浜事業所になるものと思われ、5000系の導入の際にほとんど進まなかった8500系の本格的な置き換えがこの『2020系』の導入によって実現するのでしょうか。今後の動きに注目です。