2017年1月8日

東日本旅客鉄道が2017年3月のダイヤ改正の概要を発表

東日本旅客鉄道が2017年3月4日(平日ダイヤは3月6日)に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。【新幹線】・【在来線[特急列車]】・【在来線[普通列車]】に分けてご紹介していきます。

【新幹線】

▲東北新幹線の主力車両であるE5系(仙セシ)。

▲上越新幹線の主力車両であるE4系(新ニシ)。

▲北陸新幹線の主力車両であるE7系(長ナシ)・W7系(金ハク)。

東北新幹線では首都圏から仙台方面との利便性向上のため東京~仙台を運転する最速達列車の『はやぶさ』(下り51号[東京10:04発→仙台11:39着]と上り58号[仙台15:57発→東京17:32着]、停車駅はいずれも上野・大宮のみ)を1往復増発します。『こまち車両(E6系秋アキ)連結』との記述はなかったため恐らくE5系の単独運転となるかもしれません。上越新幹線では夕方時間帯に『Maxたにがわ』(上り412号[越後湯沢16:01発→東京17:28着])を増発、着席サービスの向上を図ります。夕方に東京に到着する列車のため、E4系(新ニシ)を2編成連結した16両編成で運転されるものと思われます。北陸新幹線では最速達列車『かがやき』のうち、夜に運転される現行の上り516号(3516E列車、金沢19:47発→東京22:20着)を見直して夕方前の時間帯に上り新510号(金沢15:55発→東京18:28着)を運転し(現行の510号・512号・514号は号数をずらすのみ)、北陸および信越エリアから首都圏方面への利便性向上を図ります。

【在来線[特急列車]】

▲各始発駅から横須賀線・総武快速線を経由し成田空港(第1旅客ターミナル)までを1本で結ぶ『成田エクスプレス』に使用されるE259系(横クラ)。

特急列車では『成田エクスプレス』の新宿(JC-05, JS-20)方面発着列車の2往復(22号・25号・26号・49号、内訳は成田空港方面は池袋[JS-21]12:03発→成田空港13:27着の〈予想〉2225M列車と池袋18:09発→成田空港19:34着の〈予想〉2249M列車、新宿方面は成田空港12:45発→池袋14:19着の〈予想〉2222M列車と成田空港13:45発→池袋15:09着の〈予想〉2226M列車)を増発することにより、成田空港発では日中時間帯の10時台から夕方時間帯の18時台まで、新宿方面の列車は約30分間隔で運転されます。ただし新宿方面の増発に伴い横浜(JO-13)・大船(JO-09)方面への(またはその方面からの)列車となる現行の12号(2012M列車)・22号(2022M列車)・29号(2029M列車)・34号(2034M列車)は運行見直しとなります。また25号・26号・47号・48号・49号・50号については夕方の時間帯の運転されるため6両編成から12両編成に増強されます。

▲特急『スワローあかぎ』に充当される651系1000番台(宮オオ)。朝の通勤時間帯に新たに熊谷発の列車が設定されることとなった。

平日の朝ラッシュ時間帯に、651系1000番台による特急『スワローあかぎ2号』(熊谷06:06発→上野[JU-02]07:05着、途中停車駅は高崎線『快速アーバン』の停車駅に北本を追加したもの)が設定され、通勤着席サービスの向上を図るほか、利用者の少ない『あかぎ10号』(4010M列車)の運転を取りやめるほか、現行の『スワローあかぎ2号』(4002M列車)を前橋始発から高崎始発に変更するほか(これは前橋07:08発の湘南新宿ライン東海道線直通の国府津行き列車[運用はE231系1000番台・E233系3000番台横コツ]を設定するため)、平日は全ての『あかぎ』が『スワローあかぎ』となり、純粋な『あかぎ』は土曜休日のみとなります。

▲平日朝に上り、夕夜に下りが運転されるE257系500番台(千マリ)の特急『さざなみ』。

通勤特急の役割となっている特急『さざなみ』は下り1号(1M列車)の停車駅に内房線の姉ヶ崎(18:17着)を追加して通勤着席サービスの向上を図るほか、土曜休日の一部に臨時で運転される特急『新宿さざなみ2号』(8042M列車8044M列車)は発着時刻を繰り下げ館山15:01発→新宿17:13着とします。これにより房総エリアへの滞在時間を長くすることができそうですね。

【在来線[普通列車]】
在来線では特に君津以南で利用者減少に歯止めがかからない内房線で日中時間帯の運転区間の変更や運転系統の分断が見受けられました。


▲2015年3月のダイヤ改正で設定されたE217系(横クラ)による内房線直通の『特別快速』。約2年で廃止に。特急『さざなみ』の代替で設定された列車だが、内房線の利用者減少に歯止めはかからず。

▲209系2000・2100番台(千マリ)による内房線の普通列車も例外ではない。基本的に千葉~館山(~安房鴨川)間を直通運転しているものが多いが、ダイヤ改正後の日中時間帯は横須賀・総武快速線からの直通列車と接続する形で木更津~館山間での運転に縮小される。

2015年3月のダイヤ改正で特急『さざなみ』の減少に伴い、平日に設定された『特別快速』(停車駅は東京[JO-19]・錦糸町[JO-22]・船橋[JO-25]・津田沼[JO-26]・千葉[JO-28]・蘇我・五井・木更津・君津・佐貫町・浜金谷・保田・岩井・富浦・館山で2839F列車5839F列車[東京08:02発→館山10:10着]、5738F列車2738F列車[館山17:05発→東京19:14着]の1往復、いずれも平日39運用)の運転を取りやめます。そのうち下りはその代替で快速(東京08:02発→君津09:29着)として運転するほか、上り君津09:52発→東京11:22着とともに1往復の増発となります。普通列車では日中時間帯に千葉~館山で運転されている列車を木更津発着(木更津~館山間)に変更、君津で総武快速線からの列車と同一ホームで乗り継ぎができるように変更されます。これは木更津のホームが上り1番線・2番線、下り3番線(・久留里線4番線)と分けられており、同駅発着となる館山方面の列車が2番線発着となることが予想されるためです。一方でE217系の快速列車が唯一停車しない巌根に停車する普通列車のダイヤがどうなるか注目です(日中時間帯は途中駅終着となりそうか)。これで内房線は日中時間帯に事実上の運転系統の分断となります。

▲京葉線では209系500番台千ケヨ34編成・E233系5000番台(千ケヨ)を使用した西船橋(JM-10)発着の列車が運転される。

京葉線では平日のみですが東京[JE-01]18:32発→西船橋19:06着の列車が運転され、西船橋で武蔵野線列車に乗り継ぎができます。京葉線車両による西船橋行き列車は京葉車両センターの再出庫を兼ねて新習志野[JE-12]17:00発の2726E列車(平日27運用)で設定されているものの、東京始発では初めてのこととなります。

▲木更津に停車中の久留里線キハE130系100番台。上総亀山発の初電と上総亀山行き終電の時刻が変更となり同駅の初電は約1時間遅くなるが、同駅への終電は約1時間早まるので要注意。

久留里線では上総亀山発の初電(920D列車)の時刻を約1時間繰り下げるほか、上総亀山方面の終電(現在は951D列車と久留里で接続する2951D列車)を約1時間繰り上げます。そのため上総亀山行き方面に向かわれる際は注意が必要です。

▲磐越西線では『郡山富田』の開業(最後の郡山富田は建設前に撮影)、719系0番台に代わってE721系(0番台か:いずれも仙セン)が投入され、E721系の使用列車では自動放送の使用とワンマン運転が開始される。

それ以外では烏山線のEV-E301系(宮ヤマ)を3編成追加投入して同線のキハ40系をすべて置き換えるほか、男鹿線に初めてEV-E801系を一部列車に投入します。同線終点の男鹿には充電用の架線が張られる予定です。また磐越西線(郡山~会津若松間)に『郡山富田』という新駅が開業するほか、喜久田に一部快速列車を停車させるほか、朝の時間帯に郡山07:31発→磐梯熱海07:50着、磐梯熱海07:56発→郡山08:13着の区間列車を増発し、利便性向上を図ります。なお郡山富田は4月1日に開業する予定で、普通列車のみならず定期快速列車も停車するようです。