2025年5月31日

【ついに第2の人生スタート】西武鉄道8000系8103F(元小田急電鉄8000形8261F)が国分寺線で定期営業運転を開始

2025年5月31日、元小田急電鉄8000形8261Fを譲受して西武鉄道仕様に改造された国分寺線向け8000系8103F(6両固定編成)が国分寺(SK-01)~東村山(SK-05)間を中心に定期営業運転を開始しました。営業運転開始の1番列車は6602レ(村0504→国0516)でした。
▲小田急電鉄から譲受した車齢40年超えの新型車両、西武鉄道8000系8103Fがついに新宿線系統の路線のひとつである国分寺線でデビューを果たす(2025年5月24日、イベント参加時に撮影)。同編成は6月7日実施予定の武蔵丘車両検修場で行われるイベントの臨時列車にも充当予定となっている。今年度は東急電鉄9000系列が譲受される予定だ。
▲小田急電鉄時代の8000形8261F。落雷被害を乗り越え西武鉄道で第2の人生を歩み始めた。車両番号から今後も数編成の譲受が予定されているが、今年度分はない。ただし鋼製車体のため踏切事故に巻き込まれた場合は8000形8264Fのように廃車解体処分となるリスクもあるため、8000系8103Fは大事に使っていただきたい。

西武鉄道8000系8103Fは譲受から約1年かかりましたが就役を果たしました。他系列との併結運転は考慮されていないため、クハ8003(元クハ8261)のスカートと連結器はクハ8103(元クハ8561)と同じ仕様ですが、もともと電気連結器ありの車両であったため、その部分を接合した痕跡があります。車内自動放送、広告枠、ドアステッカー、フルカラーLED式のROMは西武鉄道仕様になりましたが、小田急電鉄時代の仕様が多く残されており、小田急電鉄時代での車番の痕跡や円形ドアステッカーの撤去跡が残っています。広告ステッカーはイベント開催までに貼付されていましたが、円形ステッカーの撤去跡を考慮してなのか、かなり上部の方に貼付されていたのが印象的でした。制御装置は全密閉モーター仕様ではありませんので、小田急電鉄時代のままの三菱電機製IGBT素子VVVFインバータ制御音を西武鉄道国分寺線でも聞くことができます。同編成は1985年に旧東急車輛製造で製造され、2006年度のリニューアル更新工事を経て約40年、私も今まで乗り慣れた車両が西武鉄道で再び活躍するようになりましたので、国分寺線方面に行くことはほとんどないかもしれませんが、貴重な機会があればぜひとも見に行きたいと考えております(運用されていれば、ですが…)。

なお西武鉄道の公式アプリにも8000系のアイコンが用意されており、運用されていれば表示されますので、『国分寺線』に同系列のアイコンがあれば運用されていると思ってください。