2025年5月13日、小田急箱根鉄道が小田急電鉄1000形の小田急箱根鉄道専任編成を使用する小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間について、2026年3月から車掌が乗務しないワンマン運転を開始することを発表しました。来春ダイヤ改正でのワンマン運転導入となるでしょうか。
▲小田急箱根鉄道区間のワンマン運転に対応する改造工事が実施され、電気連結器の撤去や乗降安全確認カメラの設置が行われた1000形(写真は1066F)。大野総合車両所では専任編成の4編成に順次改造工事が施工されており、現在は1064Fに施工中だ。
▲車体側面上部に設置された乗降安全確認カメラ。ワンマン運転を実施する際には運転士がそのカメラで映し出される乗降確認のモニターで確認して旅客用扉の開閉を実施することとなっており、車内にはアンデス電気株式会社製のLED照明付きの防犯カメラが設置される。(1064F%20of%20Odakyu%201000).JPG)
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▲1000形のフルカラーLED式の種別行先案内表示器。現在表示中の『各駅停車』がいずれは『ワンマン』となってしまうのだろうか。
1000形のうち小田原~箱根湯本間を往復する小田急箱根鉄道専任で使用されている1063F・1064F・1065F・1066Fにワンマン運転対応改造工事が施工されており、車体側面部には乗降安全確認カメラが、運転席上部に乗降確認モニターがそれぞれ設置されているほか、かつての“ブツ8”の運用(4両+4両)を考慮して残されていた電気連結器をすべて撤去(スカートの部分は改造)して、ワンマン運転対応の準備が進められていました。現在では1064Fに施工中で、1065F・1066Fは完了済みとなっています。なおロマンスカーについては引き続き車掌乗務のツーマン運転となる見込みです。これらの編成の運用には小田原線内の完結運用(111運用)と小田原線直通運用(平日114運用)が存在しますが、小田原線内では引き続き車掌乗務となるのでしょうか。来年3月のダイヤ改正のタイミングで、小田急箱根鉄道専任編成の運用に影響が出るのかどうか注目されます。
【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2025年5月15日現在 合計98両 下線部は小田急箱根鉄道専任(他編成と連結不可)
* 4両固定編成…7編成(28両)
内訳…1057F・1063F・1064F・1065F・1066F・1067F・1069F
内訳…1057F・1063F・1064F・1065F・1066F・1067F・1069F
*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F・1092F・1093F・1094F・1095F・1096F・1097F
内訳…1091F・1092F・1093F・1094F・1095F・1096F・1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成(1097Fは元8両固定編成の付随車も)改造
【小田急電鉄1000形のワンマン運転対応状況】※小田急箱根鉄道専任編成のみ
《ワンマン非対応》4両固定編成1編成( 4両) 1063F
《ワンマン対応中》4両固定編成1編成( 4両) 1064F
《ワンマン対応済》4両固定編成2編成( 8両) 1065F・1066F