2025年5月28日、東日本旅客鉄道185系で最後まで残ったストライプ塗装の200番台都オオB6編成(クハ185-212以下6両)が所属先の大宮総合車両センター東大宮センターから長野総合車両センターに配給輸送されました。動向が注目されますが、この編成は廃車解体処分になるものと思われます。.JPG)
▲185系で最後のストライプ塗装であった都オオB6編成がついに旅立ちを迎えた。2021年3月のダイヤ改正での定期営業運転終了以降、約3年間様々な臨時列車で活躍、多くの鉄道ファンを魅了してきた。残る185系は0番台の都オオC1編成だけとなったが、同編成でもイベントを実施することが決まったため、イベント終了後に旅立つということなのだろう。.JPG)
▲横浜市のコットンハーバー付近にある貨物線である高島線を走行した185系200番台都オオB6編成。配給輸送時には前面部のシンボルマークや幕表示は抜かれており、最後尾車両の前面部には『回送』の紙が貼付されていた。.JPG)
▲東海道線では横浜(JT-05)~伊東(JT-26)間を途中無停車の特急『185(いっぱーご)』にも充当されていた185系200番台都オオB6編成。平日の一部の日程によっては0番台都オオC1編成が充当されていた。平日には川崎(JT-04)発着、土曜休日には伊豆急行伊豆急下田(IZ-16)発着での運転もあったのが懐かしい。
▲湘南色ブロック塗装時代の185系200番台都オオB6編成。もともとグリーン車(サロ185形200番台)1両を組み込んだ7両固定編成であったが、それが抜かれて以降は一貫してこの組成で運用されていた。ストライプ塗装に変更されて以降も一貫してその塗装で活躍した。
この185系200番台都オオB6編成は耐寒耐雪仕様で登場し、新製当時は旧新前橋電車区、現在の高崎車両センターに配置されましたが、1990年に旧田町車両センター(現東京総合車両センター田町センター)に転属、サロ185-212を編成中間の4号車に組み替え、東海道線の平日のみの普通列車(当時の特急『踊り子』送り込みを兼ねて運用)と『湘南ライナー』(現特急『湘南』の前身)、全日の特急『踊り子』に使用されました。2013年に旧田町車両センターが廃止されて大宮総合車両センター東大宮センターに転属しますが、その際に波動輸送向けの183・189系を置き換えるために200番台B編成の一部とC編成の1本を組成変更するため、都オオB6編成に組み込まれていたサロ185-212は余剰で廃車となり、それから約12年間、ストライプ塗装への変更を経てここまでに至りました。2021年3月に同系列が定期営業運転を終了し、波動輸送向けE257系5000番台(元0番台を転用改造)・5500番台(元500番台を転用改造、のちに定期運用をもつようになる)が登場して以降、活躍の場はさらに狭まりました。同系列が廃車解体となれば2023年の200番台都オオOM08編成以来となります。臨時列車運用が無くなって以降、イベントに使用されることはありますが、自走することはほとんどありませんでした。
最後まで残る0番台都オオC1編成は新幹線リレー塗装ですので、ストライプ塗装は完全消滅、0番台の付属編成トップナンバーが最後まで残った形となりました(ただし中間2両は元都オオC2編成の中間電動車から転用)。ただし同編成に関連したイベントが予定されていることから、同編成もまもなく廃車となる可能性が高いでしょう。
~185系200番台都オオB6編成、ありがとう!本当にお疲れさまでした!~