2025年5月10日

【2車種乗り比べと撮影会も】小田急電鉄8000形と西武鉄道8000系の特別イベントを開催へ!

2025年5月9日、西武鉄道が小田急電鉄から元8000形8261F(6両固定編成)を譲受した国分寺線向けの『サステナ車両』である8000系8103Fについて、2025年5月31日から定期営業運転を開始することを発表しました。これに伴い、同年5月24日と25日に8000系8103Fとその種車の小田急電鉄8000形を1日で楽しめるイベントの開催も併せて発表されました。
▲元小田急電鉄8000形8261F改め西武鉄道8000系8103Fの定期営業運転開始日程が決まり、同系列の種車となっている小田急電鉄8000形とともに2車種を1日で楽しめるイベントが開催されることとなった。なお8000形は今後譲渡対象になるであろう6両固定編成を使用する可能性が。
▲西武鉄道8000系として譲渡される可能性がある小田急電鉄8000形の6両固定編成は最盛期の半数にあたる8編成が現役であるが、今後譲渡となるのは種別行先案内表示器がフルカラーLED式のみの残る6編成と思われる。ただし2編成は空気式ドアエンジンを備えている。

西武鉄道国分寺線向けとして初めて『サステナ車両』(西武鉄道の中古のVVVFインバータ制御車両の独自呼称)として導入される8000系8103Fは小田急電鉄のときと同じ3M3Tの編成で、国分寺線専用とあって他系列と連結しないことから、電気連結器の形状はクハ8103(元クハ8561)側に揃えられており、クハ8003(元クハ8261)側のスカート部分が改造されました。この系列が来年度はどのくらい導入(小田急電鉄から譲渡)されるかが気になりますね。基本的には国分寺線国分寺(SK-01,ST-01)~東村山(SS-21,SK-05)間を往復する運用が中心になります。

一方の西武鉄道8000系の種車となっている小田急電鉄8000形は1982年の登場から40年以上が経過しており、リニューアル更新工事を経て現在も運用が続けられています。基本的には東京地下鉄千代田線直通列車のみの種別(準急・通勤準急)以外の各駅停車・急行・通勤急行・快速急行に充当されています。このうち6両固定編成は今後3色LED式の2編成を除き、すべて西武鉄道に譲渡されることが予想されています。3色LED式の2編成と4両固定編成は譲渡対象外となりますので、動向に注意です。

今回の西武鉄道8000系の就役開始前に、5月24日・25日に西武鉄道8000系および小田急電鉄8000形を両方楽しめるツアーが子会社の小田急トラベルより設定され、24日は小田急電鉄8000形→西武鉄道8000系、25日は西武鉄道8000系→小田急電鉄8000形の順番で乗車(団体専用列車として貸切)と撮影会の両方を実施することとなっています。撮影会会場について西武鉄道8000系は南入曽車両基地、小田急電鉄8000形は海老名検車区で予定されています。小田急電鉄8000形は譲渡対象となる6両固定編成が中心になるものと思われますが、4両固定編成を連結した10両が使用される可能性はあるのでしょうか。

※参考…西武鉄道8000系の種車となる小田急電鉄8000形在籍状況は以下の通り
【8000形の在籍状況】※2025年5月10日現在 全体…16編成80両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…8編成(32両)
8051F8053F8057F8058F8063F8064F8065F8066F
廃車済…8編成(32両)
8052F8054F8055F8056F8059F8060F8061F8062F
《6両固定編成》 下線部の車両は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
運用中…8編成(48両)
8252F8253F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡見込(予想)…6編成(36両)
8252F8260F8262F8263F8265F8266F
廃車見込(予想)…2編成(12両)
8253F8258F
譲渡済…1編成(  6両) ※現在の西武鉄道8000系
8261F
廃車済…7編成(42両)
8251F8254F8255F8256F8257F8259F8264F

【西武鉄道8000系の在籍状況】※2025年5月10日現在 全体…1編成6両
8103F(元8261F)