2025年5月13日

【新製車両や車体更新もある】京浜急行電鉄が2025年度の鉄道設備投資事業計画を発表

2025年5月12日、京浜急行電鉄が2025年度の鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約370億円となります。

【車両面】
▲新製車両は新1000形8両固定編成が2編成(16両)。これまでの同形式とは異なり全面塗装風で車体側面部はクリームではなくシルバーとなりそう。すなわちかつてのステンレス車体に戻った雰囲気が感じ取れる。写真の1701編成の続番を考慮し1702編成1703編成の2編成が導入される可能性があり、1500形が置き換えられていくようだ。
▲主力車両の新1000形のうち8両固定編成2本と4両固定編成2本には車体更新工事とフリースペースなどの増設が行われる。

車両面については新1000形8両固定編成が2編成(16両)増備され、老朽化が進んでいる1500形が置き換えられていくものと思われます。今回導入される新1000形は側面部がクリームではなくシルバーとなっていることから、全面塗装風でありながらステンレス仕上げになるものと思われます。編成は車両番号から2023年度に導入された22次車の1701編成の続番で1702編成1703編成の2編成分になるものと思われます。1701編成との違いは側面部塗装の違いだけになりそうですので、22次車のままかもしれませんね。また8両固定編成2編成と4両固定編成2編成には車体更新工事などが施工され、フリースペースが追加されるほか、非常通報装置、一部側面窓の開閉可能になるような工事を施します。また地上波でリアルタイムに確認ができる車内防犯カメラ(“IoTube”など)を設置します。

【設備面】
▲大規模改良工事が行われる神奈川新町(KK-34)。引き続きエスカレーターやエレベータの新設が予定されている。

設備面では本線泉岳寺(A-07)~新馬場(KK-03)間の連続立体交差事業の推進(品川(KK-01)付近の高架橋仮設化工事および八ツ山跨線線路橋の仮設準備)、神奈川新町での踏切事故を受けての踏切安全対策の強化、2026年度にかけてホームドアの設置、羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)での引き上げ線新設工事と駅改良工事、大規模改良工事を予定している神奈川新町や改良工事を予定している泉岳寺など一部駅での駅改良工事や設備リニューアル、駅や車両へのLED照明の導入(車両は車体更新工事施工車両)、法面防護工事や一部架道橋橋脚の耐震補強工事などが進められます。

【2025年度から2028年度までのホームドア設置予定駅】
新馬場(KK-03)・鮫洲(KK-05)・立会川(KK-06)・大森海岸(KK-07)・大森町(KK-09)・京急蒲田(KK-11)2番ホーム・5番ホーム(待避線など)・糀谷(KK-12)・大鳥居(KK-13)・穴守稲荷(KK-14)・天空橋(KK-15)・雑色(KK-18)・六郷土手(KK-19)・京急川崎(KK-20)大師線3番ホーム・港町(KK-21)・鈴木町(KK-22)・川崎大師(KK-23)・東門前(KK-24)・大師橋(KK-25)・小島新田(KK-26)・八丁畷(KK-27)・弘明寺(KK-43)・屏風浦(KK-45)・杉田(KK-46)・横須賀中央(KK-59)・県立大学(KK-60)・京急久里浜(KK-67)

【耐震補強工事】
弘明寺~上大岡(KK-44)間の高架橋

【法面防護工事】
京急富岡(KK-47)構内下り線側

【駅舎照明LED化】
立会川など10駅

【駅改良工事予定駅】
大規模改良工事…神奈川新町
駅舎耐震補強…花月総持寺(KK-30) ※トイレ新設・コンコースリニューアルも実施