2024年7月24日、東日本旅客鉄道が工事を進めている羽田空港アクセス線(仮称)について、2031年度を目標に臨海部ルート(羽田空港と東京臨海高速鉄道りんかい線の新木場(R-01)を結ぶ区間)の開業を目指すことを明らかにしました。現在では東山手ルート(羽田空港と東京(JT-01,JU-01)以北などを上野東京ライン経由で結ぶ区間)の工事が進められています。
▲羽田空港アクセス線(仮称)の臨海部ルートに使用されるものと思われる東日本旅客鉄道E233系7000番台(写真は都ハエ121編成・都ハエ129編成)。同系列は東京臨海高速鉄道りんかい線でも運用されているため、この車両の使用が適切だが、東京臨海高速鉄道に新製投入される71-000形の使用も考えられそうだ。
これは羽田空港アクセス線(仮称)のルートは3つあり、ひとつは現在工事中で使用車両は上野東京ライン・湘南新宿ラインで使用されるE231系1000番台・E233系3000番台をメインとして使用する東京(JT-01,JU-01)方面の東山手ルート、もうひとつは現在工事着工の見通しは立っていないものの、使用車両は未定で大崎(JA-08,JS-17)・新宿(JA-11,JS-20)方面の西山手ルート、そして今回開業目標を明らかにした東京臨海高速鉄道経由で新木場(R-01)を結ぶ臨海部ルートとなっています。なお臨海部ルートは東京臨海高速鉄道りんかい線経由になるものと見込まれており、そこまで直通するとフジテレビの最寄り駅である東京テレポート(R-04)や新木場だけでなく、乗継必須にはなりますが(ただし線路自体は京葉線方面に繋がっている)、葛西臨海公園(JE-06)や東京ディズニーリゾートがある舞浜(JE-07)、またイベントなどでの混雑が見込まれる海浜幕張(JE-14)へのアクセスの向上が期待されています。新宿方面の西山手ルートに限る場合は、現在のE259系(都クラ)を使用して運転されている成田空港へのアクセス列車である特急『成田エクスプレス』だけでなく、羽田空港アクセス線(仮称)の開業が実現すれば、新宿以北・新宿以西から成田・羽田の両空港へのアクセスが期待されます。