2024年7月12日から13日にかけて、東日本旅客鉄道東海道線の特急『湘南』・『踊り子』で運用されるE257系2000番台都オオNA-13編成(クハE257-2116以下9両)が夏の臨時列車で設定された中央本線・篠ノ井線・大糸線経由の臨時特急『アルプス』(白0622←宿2358)に充当され、異例の運用とあって注目を集めました。
▲通常は東海道線特急『湘南』・『踊り子』に使用されるているE257系2000番台がまさかの臨時特急『アルプス』とその返却回送で中央本線・篠ノ井線・大糸線を走った。中央本線の臨時特急列車で使用されるE257系は最後まで0番台仕様で残っていた5000番台のイメージが強いだけに、驚いた方も多いのでは。
▲波動輸送向けのE257系5000番台。本来ならばこの5000番台3編成のうちのどちらか1編成が充当される可能性があったが、まさかの展開だ。8月9日・9月3日・20日にも運転される予定だが、その際に5000番台の登板はあるのか。それとも再び2000番台になるのか。
▲もともとはE257系2000番台と5000番台は0番台から改造されているため、転用改造後も中央本線・篠ノ井線・大糸線を走ること自体は不可能ではない。今後の中央本線の臨時特急列車にE257系2000番台が加わることがあるかもしれない。
これまでの中央本線の臨時特急に充当されるE257系は波動輸送専任の5000番台のイメージが強く、これまでも臨時列車の『かいじ』『あずさ』に5000番台が充当されてきましたが、運用の都合の関係かは分かりませんが、通常は特急『湘南』として東海道線方面から東海道貨物線・横須賀線経由などで新宿(JC-05,JS-20)までは入線するものの、その先の中央本線に入線するイメージのない『湘南』・『踊り子』向け2000番台が臨時特急『アルプス』に充当されたということで、衝撃が走ったのではないでしょうか。もともとはE257系2000番台も5000番台も『かいじ』『あずさ』で定期運用された同系列0番台を改造している区分番台のため、中央本線・篠ノ井線・大糸線自体を走ることは可能です。なお愛称行先案内表示器は『特急』のみの表示でした。なお深夜帯を走行するため、新宿を出ると立川(JC-19)・八王子(JC-22)と停車し、そのあとは松本(42)まで途中無停車となり、松本から信濃大町(23)・白馬なっています。ただし乗務員交代の観点から甲府(CO-43)・富士見・上諏訪で運転停車したようです。なお充当編成の運用を調べてみると、12日は3022M列車(下1009→東1248)と3081M列車(小2111←東2000)に充当されており、所定では国府津車両センターに入庫するところを、何らかの形で新宿まで送り込んだものと思われます。