2024年7月2日

【西武鉄道初のサステナ車両】元小田急電鉄8000形8261Fが西武鉄道武蔵丘車両検修場に転用改造工事施工で入場か

2024年5月に小田急電鉄海老名検車区から西武鉄道小手指車両基地へと甲種輸送され、基地構内で自走試験を行っていた元小田急電鉄8000形8261F(6両固定編成)が6月30日終電後に武蔵丘車両検修場に自走回送され入場しました。同形式が西武鉄道の線路上を自走するのは初めてのことで、譲渡後の本格的な改造工事が実施されるものと思われます。
▲西武鉄道池袋線・狭山線の電車が所属する小手指車両基地構内で自走試験を実施していた元小田急電鉄8000形8261F(6両固定編成)。小田急電鉄時代の姿は見納めとなり、国分寺線での営業運転投入に向けた本格的な転用改造工事を受けるものと思われる。
▲小手指車両基地構内での試験走行の際には小田急電鉄時代に現在のダイヤでも実際にある行先で見られた『急行 本厚木(OH34)』などを表示していた。国分寺線では各駅停車のみの運用となることから、種別表示がどうなるか(種別と行先をしっかり表示するか、行先だけの表示に改修するか)が気になるところだ。

同車両は西武鉄道譲渡後に小手指車両基地に留置され、小田急電鉄時代の姿のままで試験的に走行したため、点灯した種別行先表示も譲渡以前の小田急電鉄時代に実際に見られた種別行先となっていました。同形式が西武鉄道(池袋線)の本線上を自走するのは今回が初めてのこととなりますが、小田急電鉄時代の姿での自走は転用改造工事で武蔵丘車両検修場に入場する際に限られるものと思われます。なお飯能(SI-26)までは女性専用車ステッカーが残っているクハ8561を先頭に自走しましたが、同駅でスイッチバックする形がとられるため、飯能から先の区間は電気連結器を撤去したクハ8261を先頭に走行しました。先頭車の貫通扉にはカメラらしきものが設置されていました。なお5月19日から20日にかけて行われた西武鉄道への譲渡に伴う甲種輸送の様子が西武鉄道公式YouTubeにアップされていますので、そちらもぜひご覧いただければと思います。転用改造出場時にはどのような姿を見せてくれるのでしょうか。小田急電鉄時代の車体色(アイボリーとロイヤルブルー帯)は維持されるのでしょうか。

【サステナ車両の8000形の編成組成】左側が飯能寄り
クハ8561+デハ8511+サハ8461+デハ8311+デハ8211+クハ8261