2024年7月29日、小田急電鉄大野総合車両所に留置されていた3000形3654F(旧東急車輛製造4次車・8両固定編成)がTASC関連の試験で江ノ島線内で試運転を実施しました。もともと8両固定編成の江ノ島線入線は非常に珍しく、22日から25日までTASC関連の試験で2000形2051Fが使用され江ノ島線に入線したとあって注目を集めていました。
▲2000形2051Fに続き江ノ島線を走行した3000形3654F。8両固定編成の2形式がTASCの試験で江ノ島線を走行するのは異例である。今後は1000形4両+4両(1067F+1069F)での試験走行があり得るのだろうか…。
TASC試験自体は様々な通勤形電車を用いて行われ、3000形6両固定編成や1000形10両固定編成、廃車が進む8000形などが使用されてきました。7月22日から25日は2000形、今回は3000形の8両固定編成ということで、普段江ノ島線に入線することがない8両固定編成の走行とあって、意外な注目の的となりました。8両固定編成の走行は基本的には小田原線が中心で多摩線は早朝夜間に走行する程度となっており、10両編成のE運用などを8両固定編成が代走しない限り、江ノ島線に入線することは基本的にありません。8両固定編成は17運用17編成で運用する関係で予備がないので、その補填は1000形4両+4両(1057F・1067F・1069Fのうち2本を用いて組成)となるか、一部運用を予備に多少の余裕がある10両編成が代走することがあります。今週は3000形3654Fが連日江ノ島線を試運転することになりそうでしょうか。