2024年6月30日

【特急『185』見納めか】東日本旅客鉄道185系200番台都オオB6編成が現時点で最後(?)の特急『185(いっぱーご)』に充当

2024年6月29日、東日本旅客鉄道185系200番台都オオB6編成が現時点で最後(?)の設定と思われる臨時特急『185(いっぱーご)』(9061M列車9062M列車)に充当され、伊豆急行伊豆急下田(IZ-16)まで乗り入れました。今後のこの同系列2編成の動向が注目されます。
▲東海道線横浜(JT-05)~伊東線伊東(JT-26)間を途中無停車(熱海(JT-21)と伊東線の一部駅で運転停車)で運転された臨時特急『185(いっぱーご)』。12日は新幹線リレー塗装の0番台都オオC1編成が、29日はストライプ塗装の200番台都オオB6編成が充当された。7月の臨時特急は20日と21日に充当予定の『谷川岳もぐら』・『谷川岳ループ』のみである。
▲臨時特急『185(いっぱーご)』は好評であったため、今春の臨時列車まで設定された。平日には川崎(JT-04)発着での設定があったほか、土曜休日には伊豆急行に直通し伊豆急下田発着での設定があった。また前面部・側面部は『臨時特急』の表示が基本的だが、ごくまれに『特急』単体表示での運転となることがあった。

この臨時特急列車は185系200番台都オオB6編成が基本的に充当され、一部日程では予備的存在の0番台都オオC1編成が充当されることがあり、平日に運転された『185(いっぱーご)』で充当されていました。6月8日と9日に団体専用列車『わんだフルTRAIN』(常磐線柏(JJ-07)~伊豆急行伊豆高原(IZ-06)間)と撮影会に0番台都オオC1編成が使用されたほか、集約臨時列車には200番台都オオB6編成が充当されるなど、185系の本当の引退が迫るであろうなかでの活躍とあって、今後の動向が注目されています。2021年3月まで特急『踊り子』などで活躍し、それ以降は臨時列車などで活躍を見せてきた185系ですが、2024年中に終焉を迎えることになってしまうのでしょうか。

2024年6月29日

【一定の役目果たす】東日本旅客鉄道255系、特急『わかしお』・『さざなみ』での定期代走運用を終了

2024年3月15日に定期営業運転を終了したものの、16日のダイヤ改正から東日本旅客鉄道の特急『わかしお』の一部列車および平日の特急『さざなみ』1往復にE257系500番台の代走の扱いで充当されていた幕張車両センター所属の255系(都マリ)が同年6月29日をもって定期代走運用を終了しました。
▲2024年3月のダイヤ改正で定期営業運転を終了した255系だが、実際は特急『しおさい』から撤退したのみで特急『わかしお』・『さざなみ』には代走扱いながら実質は営業運転を続けていた形になっていた。7月以降は房総地区方面への繁忙期・最繁忙期の臨時特急列車で運用される予定だが、今後の動向に注目だ。
▲255系は都マリBe-05編成が廃車除籍処分となり、9両4編成(36両)の在籍となっている。7月以降もこの系列の廃車が発生するのだろうか。臨時特急列車向けにどのくらい残すのかが気になるところ。
▲6月30日からは『さざなみ』『わかしお』の全定期特急列車がE257系500番台の5両単独運用となり、255系は『新宿さざなみ』『新宿わかしお』を中心とした臨時特急での運用がメインに。このため京葉車両センターでの疎開留置を除き京葉線には基本的に入線しなくなる。

255系は1993年7月の就役から約31年間活躍し、東日本旅客鉄道の特急形車両で初のVVVFインバータ制御の車両となり、東芝製GTO素子が採用されました(現在は日立製作所製IGBT素子に更新済)。同系列は4号車にグリーン車(サロ255形)を組み込んでおり、すべて普通車のE257系500番台と異なり、時刻表では『グリーン車指定席』と表記されているすべての列車に使用されました(ただしE257系5000番台の場合がある)。平日ダイヤでの代走運用最終日となった6月28日には特急『さざなみ』1往復と特急『わかしお』の一部列車での運用が終了となり、前者は1003M列車都マリBe-03編成1006M列車都マリBe-04編成が、後者は1053M列車1059M列車1065M列車(勝浦から5265M列車)・1062M列車1068M列車都マリBe-04編成1021M列車都マリBe-03編成が充当され、代走運用最終日の29日には都マリBe-04編成1055M列車1063M列車1058M列車1066M列車に充当されました。

2024年6月28日

【珍しいイベント】『初登場!足柄車庫での留置特急車両撮影会 運転台見学や小田原・開成車庫にも入線プレミアムツアー』開催へ

2024年6月27日より、小田急電鉄ロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形4両固定編成・6両固定編成を使用し、開成(OH42)・足柄(OH46)・小田原(OH47)の留置線に入り、足柄構内留置線で撮影会となる『初登場!足柄車庫での留置特急車両撮影会 運転台見学や小田原・開成車庫にも入線プレミアムツアー』が8月4日に行われることとなり、それに伴うツアーが小田急トラベルより発売されています。
▲撮影会に使用されるロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形。開成の構内留置線での撮影会では“EXEα”のコンセント未設置の30051F30251Fが使用された。今回も再び“EXEα”となるのか、それとも2編成のみの“EXE”となるのか。イベント当日までのお楽しみだ。
▲最後の足柄から海老名までの移動は再出庫運用の都合(どちらも小田原方面へと回送する関係)から撮影会に使用したロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形ではなく、ロマンスカー“MSE”60000形6両固定編成を使用する。

今回のツアーでは0055レで解放された土曜休日N46運用の4両固定編成に乗車して小田原を出発し、構内留置線に入った後、回9016レを客扱いする形で開成まで走行し、10両編成3本(E14・E31・E72運用充当編成→E15・E32・E61運用充当編成)が停泊する開成構内留置線に入り、そこでは運転台の見学ができます。そして再び足柄まで移動した後、土曜休日N46運用の編成と土曜休日N66運用のロマンスカー“EXE”・“EXEα”を4両固定編成・6両固定編成にそれぞれ分割した状態で横並びに留置し(土曜休日N66運用の編成は所定の定期回送となる見込み)、非貫通先頭車と貫通先頭車をひとつのフレームに収められるようにします。なお足柄から海老名(OH32)までの移動はロマンスカー“MSE”60000形6両固定編成の貸切となり、土曜休日N72運用または土曜休日N75運用の編成を用いるものと思われます。

2024年6月27日

【施工13編成目】小田急電鉄4000形4061Fがワンマン運転対応&車内防犯カメラ設置車両となり運用復帰

2024年4月から小田急電鉄大野総合車両所68番・69番構内留置線にてワンマン運転対応工事と車内防犯カメラの設置工事を受けていた4000形4061F(旧東急車輛製造2次車)が6月27日の4316レ(平日C15運用)より運用に復帰しました。今年度は残る3編成にも施工されるものと思われます。
▲4000形4061Fがワンマン運転対応となり、車内防犯カメラの設置が行われた。車内LCD式旅客案内表示器のセサミクロ仕様の更新が行われており、2022年度までにワンマン運転対応となった編成でも車内LCD式旅客案内表示器のセサミクロ仕様への変更が大野総合車両所の一時期の留置期間中に実施されている。
▲残るワンマン運転非対応・車内防犯カメラ未設置の4000形は4062F4063F4065Fとなっている。次に編成を68番・69番構内留置線に分割されて留置された編成にワンマン運転対応工事と車内防犯カメラ設置改造が施工される動きになりそうだ。

4000形のワンマン運転対応化工事は4061Fで通算13編成目(今年度分1編成目)となります。今回も2023年度以降に施工された編成と同じ内容(ワンマン運転対応と安全確認モニターと『通行可』の表示器と車内防犯カメラの設置、車内LCD式旅客案内表示器のセサミクロ仕様に更新)となっています。残るは4062F4063F4065Fですが、年度中に4編成ペースとなれば今年度までに完了する可能性が出てきました。4000形の車内LCD式旅客案内表示器がセサミクロ仕様になる前の姿も見納めとなるかもしれません。

【4000形のワンマン運転対応状況】※2024年6月26日現在
《施工済》13編成(130両)
2021年度…4051F4052F4053F4064F
2022年度…4054F4055F4056F4057F
2023年度…4058F4059F4060F4066F
2024年度…4061F
《施工中》  0編成(    0両)
2024年度…
《未施工》  3編成(  30両)
4062F4063F4065F

2024年6月25日

【珍しく単独で旅立ち】東日本旅客鉄道205系1100番台都ナハT19編成が郡山総合車両センターに配給輸送される

2024年6月25日、東日本旅客鉄道鶴見線向けの205系1100番台都ナハT19編成(クモハ205-1109以下3両)が疎開先の国府津車両センターからEF81形134号機に牽引され郡山総合車両センターまで配給輸送されました。廃車解体処分になるものとみられます。
▲鶴見線でE131系1000番台都ナハT1編成が営業運転に投入された当日に同系列と交代するまで運用されていた205系1100番台都ナハT19編成。同編成は南武線支線の205系1000番台と並ぶ形で2024年6月22日に鎌倉車両センター中原支所でイベント展示されていた。
▲鶴見線のE131系1000番台。205系1100番台の9編成(27両)より1編成少ない8編成(24両)で運用されている。E131系1000番台の営業運転開始に合わせて鶴見(JI-01)で車両交換の形がとられていた。

205系1100番台はこれまで2編成を連結した状態の6両で配給輸送されていましたので、単独での配給輸送は今回が初めてのこととなります。これで残る205系1100番台は記憶が正しいならば都ナハT15編成都ナハT17編成のみとなります。なお郡山総合車両センターでは仙石線で使用されていた205系3100番台の配給輸送が行われて一部編成が廃車となっており、205系の消滅が少しずつ近づいている印象です。鶴見線はE131系1000番台ですべて置き換えましたが、仙石線向けは一体どうするのでしょうか。

【205系1100番台在籍状況】※2024年6月25日現在
《在籍中》T15T17 《廃車済》T11T12T13T14T16T17T19

2024年6月24日

【回送を客扱い】『開成宿泊所で宿泊体験 夜から朝までの乗務員さんのお仕事を大公開!』ツアーで特別団体専用列車運転

2024年6月22日夕夜間から23日朝方にかけて、小田急電鉄の子会社の小田急トラベル主催の『開成宿泊所で宿泊体験  夜から朝までの乗務員さんのお仕事を大公開!』ツアー開催に伴い一部定期回送列車を客扱いした特別団体専用列車が運転されました。
▲6月22日の土曜休日N23N73運用(東京地下鉄千代田線に一切直通しない運用)に充当されたロマンスカー“MSE”60000形60051F+60255F。所定で0375レの折り返しとなる海老名検車区入庫の回9048レを特別団体専用列車として客扱いして走行した。
▲6月22日の土曜休日E31運用と23日の土曜休日E32運用に充当された3000形3081F(10両固定編成)。3173レ1173レの折り返しで開成(OH42)構内留置線入庫となる回9274レと翌日に構内留置線出庫の回9177レを特別団体専用列車として客扱いして走行した。

このツアーでは足柄(OH46)に近接の足柄乗務所、海老名検車区の見学、小田原(OH47)でのロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形の分割作業の見学のほか、運用終了後の入庫時および運用前の出庫乗務員の宿泊施設である開成宿泊所に宿泊する企画として行われ、海老名検車区見学のために海老名検車区に帰るロマンスカー“MSE”60000形60051F+60255Fを貸切にして客扱いしたほか、22日の土曜休日E31運用に充当された3000形3081Fの入庫回送と翌日の出庫回送を貸切にして客扱いしたことが挙げられます。なお現行ダイヤでの開成の構内留置線に入庫するのは最終的にE14運用・E31運用・E72運用充当編成となり、翌日のE15運用、E32運用、E61運用充当編成として出庫します。なお平日ダイヤではE61運用が最も遅い出庫となりますが、土曜休日ダイヤではE32運用が最も遅く出庫します。

2024年6月22日

【廃車解体の可能性は?】京王電鉄7000系7804F(4両固定編成)が若葉台検車区に回送される

2024年6月22日、京王電鉄7000系7804F(4両固定編成)が7704F(6両固定編成)を同伴して若葉台検車区に自走回送され、7804Fが若葉台検車区構内へと留置されました。それと入れ替わりに動物園線の予備車両でもある7802F(4両固定編成)が連結され、7704Fは高幡不動検車区に戻りました。4両固定編成の7804Fの動向が注目されます。
▲7000系は最初は8両固定編成から6両固定編成に短縮する関係から中間付随車のみの廃車であったが、ここ最近は編成単位での廃車が出ている。2代目5000系の追加増備や新たに2代目2000系の導入により7000系は短編成を中心に廃車が出る可能性が高い。

2024年度の事業計画ではリクライニング機能を備えた転換クロスシートの5000系2編成(5739F5740F)の増備、2026年度から2000系を4編成(40両)導入することが発表されており、この動きから7804Fは廃車解体処分となる可能性があります。なお新宿(KO-01)寄りに連結された7802Fはワンマン運転対応車両となっており、動物園線専任となっている7801Fの予備車両として機能していますが、動物園線予備の7802F7804Fの代替になる可能性があります。今回回送された7804FはVVVFインバータ制御方式に更新した際に車内案内表示器をLCD式に更新しましたが、17インチではなくパッとビジョンタイプのものが採用されたほか、種別行先案内表示器にフルカラーLEDが採用されていたほか、ドアランプが設置されていました。

2024年6月21日

【平日N32運用の編成を使用】小田急電鉄『GSEで行く!車内BGMコンサートと電車基地を巡る旅』を実施へ

2024年6月19日より、同年7月26日に実施予定の小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形の平日N32運用充当編成を使用した『GSEで行く!車内BGMコンサートと電車基地を巡る旅』に伴うツアーが小田急トラベルより発売されています。
▲『GSEで行く!車内BGMコンサートと電車基地を巡る旅』ツアー向けの特別団体専用列車に使用されるロマンスカー“GSE”70000形。平日N32運用の充当編成が用いられる。始発駅は唐木田(OT07)、終着駅は新百合ヶ丘(OH23)で、朝の運用後は喜多見検車区唐木田出張所への回送に変更され、終着駅の新百合ヶ丘到着後はそのまま新宿(OH01)まで回送か。

このツアーに伴う特別団体専用列車が7月26日ですが、この日は2編成とも運用される予定であるため、平日N32運用充当編成が使用される見込みです。同形式には高音質の車内放送用スピーカーが設置されているため、同形式に搭載の15種類のメロディなどを流す(コンサート形式の)イベントがあるようです。コースは2つあり、Aコースでは使用車両の“GSE”70000形の運転席が見学できるほか、車内の撮影が可能です(Bコースにはそれがない)。唐木田を発車すると、喜多見検車区、大野総合車両所、海老名検車区と巡り、新百合ヶ丘に到着となります。定期運用の合間を活用するため、朝の上りモーニングウェイに充当されたあと、喜多見検車区入庫のところを喜多見検車区唐木田出張所への回送に変更されるほか(回9025レの延長の形)、最終終着駅の新百合ヶ丘到着後はそのまま新宿まで回送になり(回9026レの延長の形)、下りえのしまに充当されるものと思われます。運転席見学のAコースは10名限定のため、すでに満席となっています。ご注意ください。

【3267Fにも採用】小田急電鉄3000形の車内防犯カメラが八幡電気産業株式会社製に統一か

2024年6月に入り、車内防犯カメラの設置が進む小田急電鉄3000形に変化が起きています。これまで同形式リニューアル車にアンデス電気株式会社および株式会社MOYAI(一部の編成)のLED照明と一体化した車内防犯カメラが設置されていましたが、1000形の10両固定編成に設置が進んでいる八幡電気産業株式会社製への再交換が進んでいます。
▲3000形6両固定編成のリニューアル車。リニューアル完了当初は車内防犯カメラの設置が省略されていた3267F(旧東急車輛製造4次車)にもようやく設置され、メーカーは八幡電気産業株式会社のものとなった。リニューアルが完了して検査入場中と思われる3269F(旧川崎重工業5次車)はもしかすると最初から八幡電気産業株式会社の車内防犯カメラとなるかも。
▲八幡電気産業株式会社のLED照明と一体化した車内防犯カメラ。1000形10両固定編成では従来の東芝ライテック製のLED照明の一部を置き換える形で設置された。一方の3000形ではリニューアル車の6両固定編成に限らず、8両固定編成・10両固定編成でも八幡電気産業株式会社製のものに順次置き換えられている。

3000形6両固定編成の3次車以降ではリニューアル更新工事施工の際に、8両固定編成と10両固定編成では大野総合車両所の構内で長期間留置となった場合に設置が進められており、6両固定編成は当初はアンデス電気株式会社のものと一部編成に株式会社MOYAIのもの(すなわち京王電鉄や東急電鉄で採用されている“IoTube”)が設置されていましたが、1000形10両固定編成に設置された八幡電気産業株式会社のものに順次置き換えられ、3000形ではすでに車内防犯カメラを設置済みのほとんどの編成で八幡電気産業株式会社製のものとなっています。これまでにリニューアル当初から車内防犯カメラの設置が省略されていた3267F(旧東急車輛製造4次車)にも八幡電気産業株式会社の車内防犯カメラが設置されました。

こうなると2024年度のリニューアル車から設置される車内防犯カメラのメーカーが八幡電気産業株式会社のものになるのではないかと推測されます。4000形・5000形以外の他形式の車内防犯カメラがすべて八幡電気産業株式会社のものになりそうな予感がします

2024年6月20日

【廃車ペース早すぎ】東日本旅客鉄道E217系都クラY-28編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2024年6月19日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-28編成(クハE217-28以下11両)が新潟車両センター所属のEF64形1030号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲EF64形1030号機に導かれて旅立ったE217系都クラY-28編成。先月中旬あたりからE217系の廃車解体の配給輸送実施のペースが頻繁になっている。
▲配給輸送を牽引したEF64形1030号機。E217系の最後まで残った編成までこのEF64形が配給輸送の担当となるのか。

今回の配給輸送については夜間帯ではなく日中時間帯に運転されました。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独の廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われています。今回配給輸送された編成は1997年度に登場した5次車であり、約27年間の活躍でした。ここ最近のE217系の廃車が進んでいることもあり、E217系の記録の再開も考えなくてはいけません。

2024年6月19日

【3269Fの出場待たず】小田急電鉄3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)、リニューアル更新工事施工か?

2024年6月6日に、小田急電鉄3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)が大野総合車両所構内で編成を分割され入場した模様です。同編成はわずか数日間だけですが、1000形1069F(4両固定編成)と組んで運用されていました。検査を兼ねてリニューアル更新工事が施工されるものと予想されています。
▲わずか3日間と短めだったが約5年ぶりだという10両編成のE運用に充当されていた3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)。同じく5次車の3269Fの検査出場を待たずしてリニューアル更新工事に入場か。
▲リニューアル更新工事施工の際にはクハ3271の電気連結器が撤去されてスカートの形状も変更される。なお今年度分のリニューアル更新工事施工の2編成目となれば、旅客用扉の交換は省略するものと思われる。
▲3000形リニューアル車では種別行先案内表示器や前照灯・尾灯、制御装置の更新、各中間車両の上り方車端部山側の座席の撤去とフリースペース増設工事が実施される。またホームドアの設置を考慮して車番が号車番号表示付近に追加される。

3000形6両固定編成のリニューアル更新工事は2024年度も3編成に施工され、検査施工中の3269Fに続いて2編成目となる可能性があります。しかも昨年度2編成目の3263F(日本車両製造3次車)は6月中旬以降の入場でしたので、それよりも早いタイミングでの入場ということで3編成目も早まる可能性があります。2024年度は5000形の新製投入と8000形の置き換えもありますので、3000形のリニューアルを早めたのかもしれません。なお今回の3271Fでは3269Fと同様に入場前はロイヤルブルーの帯のため、リニューアル入場となれば帯のインペリアルブルーへの変更が同時に行われることになりそうです。となると3000形6両固定編成でロイヤルブルー帯のまま残っているのは3270Fだけということなので、3271Fがリニューアルされると仮定した場合、リニューアル予定の1編成が同形式6両固定編成で最後のロイヤルブルー帯の3270Fになるのか、はたまた別の編成になるのかが注目されます。

【3000形6両固定編成リニューアル状況】※1次車・2次車除く・2024年6月19日現在
《2022年度》3編成(18両)
3265F3266F3268F
《2023年度》3編成(18両)
3263F3264F3267F
《2024年度》1編成(  6両)
3269F
《現在入場中》1編成(  6両)
3271F
《現在未施工》8編成(48両)
3270F3272F3273F3274F3275F3276F3277F

【EXEαのみ使用】小田急電鉄ロマンスカー“EXEα”30000形使用の営業列車が入らない“謎の線路”ツアー開催へ

2024年6月18日より、同年7月28日実施予定の小田急電鉄ロマンスカー“EXEα”30000形を使用した『今年はロマンスカー・EXEαで巡ります 営業列車が入らない小田急線“謎の線路”』の開催に伴うツアーが小田急トラベルより発売されています。予備相当編成か土曜休日N44N64運用相当の編成を送り込んで充当するものと思われます。
▲夏休みの親子連れにぴったり?7月28日に開催予定の『営業列車が入らない小田急線“謎の線路”』ツアーに使用されるロマンスカー“EXEα”30000形。喜多見検車区(唐木田出張所をも含む)、大野総合車両所はもちろん、経堂(OH11)・新百合ヶ丘(OH23)構内留置線や本厚木(OH34)の引き上げ線にも入線する。

始発駅は経堂で構内留置線にいったん入ったあと(その際に土曜休日E33運用の充当予定編成と並ぶ)、4番ホームから逆線出発の形で複々線を横断し、喜多見検車区唐木田出張所、新百合ヶ丘8番構内留置線、喜多見検車区、大野総合車両所、本厚木の引き上げ線と巡って、海老名(OH32)が終着駅となります。なお経堂では珍しく上りホームから逆方向に出発し、複々線を横断する形がとられることになります。このスタイルでの定期回送の出発がいくつかあり、例として平日ではE33運用が町田(OH27)まで回送、土曜休日ではE61運用が喜多見検車区入庫の回送で経堂の留置線で停車し、別の列車番号で喜多見検車区に入庫するパターンがあります。2024年3月のダイヤ修正前は4000形の固定運用でも経堂の留置線で停泊する運用がありました。複々線を横断した後は多摩線に入線して喜多見検車区唐木田出張所に入り、新百合ヶ丘では10両編成対応の8番構内留置線(7番構内留置線は8両以下に対応)に入ります。そして成城学園前(OH14)から連絡線を通り喜多見検車区に入るほか、検査場所でもある大野総合車両所にも入ります。本厚木まで進んだ後、上下線に挟まれた引き上げ線に入り、折り返して海老名で終了となります。海老名到着後は検車区に入庫し、土曜休日N44N64運用充当予定の編成の場合、夕方からの充当に備えて再出庫準備を行うものと思われます。

充当車両がロマンスカー“EXEα”30000形ということで、未更新編成2本はそのツアーに使用されない(営業運転に充当されるか予備車両になる)ものと見込まれます。

2024年6月18日

【8両化はいつ?】B修繕工事を受けた東京地下鉄9000系9115F、6両固定編成のまま営業運転に復帰

2023年6月16日の土曜休日54S運用より、東京地下鉄和光検車区分室併設の新木場CRに入場してB修繕工事を受けた王子検車区所属の9000系9115Fが6両固定編成のままで営業運転に復帰しました。同編成の中間付随車2両(サハ9415・サハ9515)が納車されるまでは6両固定編成のままになるものとみられます。
▲新木場CRでB修繕工事を受けて6両固定編成のまま運用復帰となった9000系9115F。中間付随車2両の組み込みを見越して3号車(モハ9315)の電装解除(電動車を付随車に変更)は行われていない。逆に言えば、B修繕工事を受けた6両固定編成での9115Fの記録は貴重なものとなりそうである。
▲新木場CRへ入場しB修繕工事を受け、6両固定編成から中間付随車を組み込み8両固定編成となった9000系9109F。同編成の中間付随車2両は既存の6両側が新木場CRに入場する前に登場したため、B修繕工事施工とともに同系列初の8両固定編成となった。
▲16000系を基本的なベースとした中間付随車(写真はサハ9409とサハ9509)。製造時期が大きく異なるため、内装や設備など中間付随車とそれ以外の既存車両で大きく異なる。

南北線9000系では最初の8編成(9101F9108F)と5次車の2編成(9122F9123F)以外の編成に中間増備車2両を組み込む計画となっていますが(9109Fのみが完了済み)、今回運用復帰を果たした9115Fの中間付随車が登場しないままとなっています。同系列の中間増備車の増結に再び変更が出ているのでしょうか。現在の9000系は全23編成とも相模鉄道乗り入れ対応の本格工事が施工されていないので、南北線のほか、埼玉高速鉄道、東急電鉄目黒線・新横浜線のみに限定されています。今後はB修繕工事に関連した中間付随車の登場の有無が、8両固定編成への増強に影響が出るかもしれません。

2024年6月15日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2024.06.15 デザイン一新した『もころん号』に出会う~

2024年6月15日は小田急電鉄小田原線を撮影。今回は伊勢原(OH36)にて。
1000形1097F3141レ(土曜休日E17運用)。
3000形3085F回9225レ(土曜休日E68運用)。翌日の運用まで足柄(OH46)の構内留置線に向かう珍しい定期回送。
3000形3273F1053レ(土曜休日A17運用)。同形式のリニューアルはついに5次車にまで及んでいます。5次車の3271Fはもしかしてリニューアル入場なのでしょうか。
ロマンスカー“EXEα”30000形30253F0329レ(土曜休日N63運用)。
5000形5055F3143レ(土曜休日E65運用)。2代目の『もころん号』をキャッチ。初代の『もころん号』よりもデザインが大幅にリニューアルされ、こちらの方が気に入りました!
後追いから撮影するとこんな感じです。下り方の5両と上り方の5両でデザインが異なるので下り方・上り方の両方から撮影することをお勧めします。
ドアステッカーはもころん仕様に変更されました。かつて初代の『小田急F-Train』が3000形3093Fを使用して運転されたあと、ドラえもんとドラミのドアステッカーが他編成にも貼付されたことがありました(主に6両固定編成)。このもころんのドアステッカーを他編成他形式にも貼付されていたら面白いかも。

明日19日は土曜休日E66運用…ということは、新松田(OH41)4番ホームにて停泊となり、3000レ2707レ(・回9278レ)なる見込みです。
8000形8065F+クヤ31形。最後に久しぶりの定期検測列車を目撃。架線検測はありませんでした。今年度の車両増備で線路設備モニタリング装置搭載の5000形の新製を発表したことから、3000形をベースとした検測用車両のこのクヤ31形の動向も気になるところです。何気にもころんがちょこんと佇んでいてほっこりしました。

撮影は以上です。

【私には懐かしい!】相模鉄道いずみ野線で10000系のラッピング車両を2種類ゲット!

2024年6月15日、私は用事を終えたあと東日本旅客鉄道東海道線(上野東京ライン)・小田急電鉄江ノ島線経由で相模鉄道いずみ野線へ。今回はいずみ中央(SO-35)にて。
20000系20106F7415レ(土曜休日92G運用)。この編成は東急電鉄との相互直通運転開始1周年を記念したラッピング電車として運転していましたね。
11000系11002F2511レ(土曜休日61運用)。
10000系10708F6727レ(土曜休日65運用)。ここでもともとの赤色の帯を継承した想定のラッピング電車に起用された10708Fに出会えました!ただしラッピング自体は前面部と側面部の一部に限定されており、それ以外は従来通りとなっています。
折り返しは6732レ(土曜休日65運用)。私には赤色に変更された前面部を見ただけで同編成を用いてウルトラマンたちのラッピングを施して運転されていた『ウルトラヒーロー号』を思い出しました。
10000系10705F2513レ(土曜休日12運用)。10708Fの折り返しを優先したため、東急電鉄5000・5050系4000番台の7415レ(土曜休日57K運用)を挟んで、今度はピーコックグリーンに復刻された10705Fが来てくれました!この土曜休日12運用は日中時間帯に快速の1往復、夜に各駅停車の1往復でいずみ野線を走りますが、それ以外は横浜(SO-01)~西谷(SO-08)間のシャトル運用ということで、ラッピングが連続するタイミングを狙いました。
折り返しは2504レ(土曜休日12運用)。クハ10505よりもクハ10705の方がより初代塗装のイメージが引き立ちます。クハ10505は現行のロゴマーク制定後で塗装デザイン変更前の姿をイメージしたものでしたので、これはこれで記録した甲斐がありますね。

私はこれで撮影を切り上げ相模鉄道を離れました。

【あの方が乗車!】小田急電鉄『南田裕介さんと行くロマンスカー・MSE4両編成 小田急線全線走破の旅』を開催へ

2024年6月14日より、小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形の4両固定編成を使用した『南田裕介さんと行くロマンスカー・MSE4両編成 小田急線全線走破の旅』が7月21日に開催されることとなり、それに伴うツアーが小田急トラベルより発売されています。
▲小田急トラベル主催の『南田裕介さんと行くロマンスカー・MSE4両編成 小田急線全線走破の旅』に使用されるロマンスカー“MSE”60000形4両固定編成。土曜休日N21運用充当の編成を用いて、往路の『メトロえのしま91号』の折り返しから使用され、復路の『メトロえのしま90号』の送り込みまでの合間に行われるようだ。

このツアーでは下り0491レ0591レと上り0590レ0490レの合間を活用し、江ノ島線片瀬江ノ島(OE16)を所定の回9022レより約50分早く出発し、喜多見検車区に入ったあと、新宿(OH01)の地下ホーム(7番ホーム・8番ホーム)→小田原(OH47)→新百合ヶ丘(OH23)4番ホーム→唐木田(OT07)と走行し、喜多見検車区唐木田出張所で撮影会開催となる予定です。このツアーにはホリプロマネージャーの南田裕介氏も乗車します。使用編成は撮影会終了後に回送され、小田原線内・江ノ島線内を回9037レを新百合ヶ丘から延長する形で片瀬江ノ島に戻るものとみられます。今年のゴールデンウィークに行われたツアーでは片瀬江ノ島まで戻って終了となりましたが、このときは相模大野(OH28)以西の小田原線を通らない行程であったためです。今回のツアーでは相模大野以西を含めて全区間を通りますので(江ノ島線全線上り→小田原線全線上下→多摩線全線下り)、定期列車の待避は少なめになるものと思われます。

2024年6月14日

【ペースが早い】東日本旅客鉄道E217系都クラY-113編成・都クラY-133編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2024年6月12日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-113編成(クハE217-2013以下4両)と都クラY-133編成(クハE217-2033以下4両)が新潟車両センター所属のEF64形1030号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。▲EF64形1030号機に導かれて旅立ったE217系都クラY-113編成都クラY-133編成。これと入れ替わるようにしてE235系1000番台都クラJ-36編成が配給輸送されている。同系列の付属編成はあと10編成で導入完了だ。
▲配給輸送を牽引したEF64形1030号機。E217系の廃車解体処分とE235系1000番台の新製配置に伴う配給輸送列車牽引を引き続き担当している。

今回の配給輸送については夜間帯ではなく日中時間帯に運転されました。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独の廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われています。今回配給輸送された都クラY-113編成は1996年度に登場した3次車、都クラY-133編成は1998年度に登場した6次車であり、前者は約28年間、後者は約26年間の活躍でした。3次車までの付属編成はすべてのトイレが和式で製造されましたが、基本編成の1号車のトイレを和式から洋式に統一する際に組成変更がされたのは今回の配給輸送編成でいえば都クラY-133編成のみでした。