2021年1月26日、東武鉄道が同年3月13日実施のダイヤ改正の概要を発表しました。今回の改正では野田線(アーバンパークライン)以外の終電繰り上げと東上線の“TJライナー”の増発がメインとなっています。なおここで掲載のダイヤは改正前後の平日ダイヤとなります。
▲伊勢崎線(スカイツリーライン)で運用される10000系列と50000系列。浅草(TS-01)発の最終列車は24時09分発の北千住(TS-09)行き普通列車となるが、曳舟(TS-04)では東京地下鉄半蔵門線からの準急北越谷(TS-22)行き(東急電鉄田園都市線内始発)と接続をとる。またその準急は西新井(TS-13)で日比谷線からの北春日部(TS-28)行き普通列車と接続をとる。
▲伊勢崎線(スカイツリーライン)の日比谷線直通列車で運用される70000系列。北越谷以北の最終列車である北春日部行き普通列車は日比谷線からの直通列車で西新井で準急との接続を受ける。そのあと日比谷線からの最終列車である北越谷行き普通列車があり、こちらは浅草発北千住行き最終列車からの接続を受ける形になる。
伊勢崎線(スカイツリーライン)浅草発の終電は現行の24時23分発の区間準急から約14分繰り上がり同駅24時09分発の普通列車となり、北春日部までの各駅へ移動する際には途中駅での乗り継ぎが必要になります。改正後の24時09分発の普通列車に乗ると、曳舟で半蔵門線から直通してくる準急(曳舟24時16分発)と接続し、北千住で日比谷線から直通してくる普通列車(北千住24時34分発)と接続します。浅草から西新井以北へと終電で移動するとなると曳舟と西新井(または草加(TS-16))で2回の乗り継ぎが必要です。曳舟で普通から準急に乗り継いだ場合、西新井で先行していた日比谷線から直通してくる普通列車と同時発車となるため、同駅で接続がとられるものと思われます。準急が北越谷止まりですから、西新井か草加で普通列車に乗り継ぐと最遠で北春日部(北春日部25時05分着)まで移動することができます。浅草から北春日部まで直行する区間準急の最終は浅草23時57分発(北春2450←浅2457)となるので注意してください。一方の上りでは浅草行き普通列車の最終は現行ダイヤよりも約12分の繰り上がりで24時07分発となります。こちらは南栗橋(TN-03)始発の準急押上(TS-03)行きからの接続となります。また伊勢崎線(スカイツリーライン)・日光線の浅草と新栃木(TN-12)を結ぶ特急『リバティけごん』(500系6両編成で運転)の1往復(208号・253号)の運転を取りやめ、このうちの上り列車は春日部(TS-27)発の浅草行きに変更となります。春日部発だと特急『リバティけごん』ではなく『スカイツリーライナー』に変更されていてもおかしくはありませんね。
【東上線】
▲東上線で運用される50000系列(写真は転換クロスシート車の51092F)。終電繰り上げのほか、有料座席指定列車“TJライナー”の上り池袋(TJ-01)行きが2本増発され、4本となる。
東上線では池袋発を基準として準急川越市(TJ-22)行き最終列車が24時44分発が24時30分発(約14分の繰り上がり)、普通成増(TJ-10)行き最終列車が24時45分発から24時35分発(約10分の繰り上がり)にそれぞれなり、池袋行きは約7分繰り上がりとなります。なお池袋行きについては成増以北では小川町(TJ-33)23時05分発の準急が最終となり、成増で志木(TJ-14)始発の普通(成増以南の各駅の最終列車)と接続する形になります。一方で50000系列の転換クロスシート車で運転される有料座席指定列車の“TJライナー”の森林公園(TJ-30)発池袋行きを2本増発し(森0627→池0726・森0752→池0849)、コロナ禍における着席通勤のニーズを増やします。この2列車の設定により一部列車で運転区間変更、運転取りやめ、運転時刻変更などがありますので気を付けてください。
それ以外では鬼怒川線の一部列車の時刻を変更するほか、土曜休日の伊勢崎線の一部上り列車で久喜(TI-02)行きから東武動物公園(TS-30)行きに行先延長する列車があります。終電についてはくれぐれも乗り遅れの無いように気を付けましょう。