2021年1月30日と31日、小田急電鉄ロマンスカー“EXEα”30000形30054F(4両固定編成)が所定では“MSE”60000形で運転される土曜休日N75運用に充当され、0709レと0052レの1往復で箱根登山鉄道に入線しました。通常は両形式の6両固定編成のみが箱根登山鉄道には入線し、4両固定編成は折り返しまで待機するため箱根登山鉄道に入線することはありません。
▲(イメージ)ロマンスカー“EXEα”30000形30054F(写真の手前4両側)が単独で土曜休日N75運用に充当され、0709レと0052レで箱根登山鉄道に足を踏み入れた。
▲(イメージ)同形式4両固定編成が箱根登山鉄道に入線するのは2019年12月以来のこと。このときは“GSE”70000形70052Fが相武台前(OH30)での人身事故の当該車両となったために土曜休日には予備留置のある“EXE”または“EXEα”の4両固定編成が急遽代走に使用されたのである。このときは30052Fが充当された。
ロマンスカー“EXEα”30000形4両固定編成が箱根登山鉄道に入線するのは2019年12月以来で約1年2ヶ月ぶりのことです。その当時は7日に相武台前で発生した人身事故の当該車両が“GSE”70000形70052Fであり、フロントガラスの修理で運用を離脱したため、急遽土曜休日に海老名検車区予備で留置される“EXE”または“EXEα”4両固定編成を使って代走運転が行われ、30052Fが充当されました(30252Fはこのとき土曜休日N33運用を代走した)。このときは70052Fの穴埋めをする形だったためか、同形式が土曜休日N31運用に代走で充当されていたときがありましたので、それ以来のこととなります。
今回の代走は1月25日早朝にロマンスカー“VSE”50000形50001Fが喜多見検車区から大野総合車両所に臨時回送され入場しており、展望座席のあるロマンスカーが50001Fの出場まで3本体制となっています。展望座席のあるロマンスカーの運用を確認すると30日と31日の土曜休日N33運用が他形式での運用となることは判明していました(空席照会から充当は“EXE”または“EXEα”の6両固定編成)。30日の土曜休日N33運用には“EXEα”30000形30254F(6両固定編成)が充当されたため、土曜休日N75運用に30054F(4両固定編成)が充当された形です。
ちなみに同形式の30052Fは過去に何度か箱根登山鉄道に入線したことがあります。2019年1月(“VSE”と“MSE”が1編成ずつ大野総合車両所に入場中だった)、8月(このときは相方の30252F(6両固定編成)が踏切事故による運用離脱があった)、12月(相武台前の人身事故当該車両の“GSE”のフロントガラス修理による運用離脱の関係)に代走使用されており、8月分は平日でも4両固定編成で代走使用されたことがあります。4両固定編成単独の代走を見かけたときは違和感がありました。本来の充当車両の検査入場や不慮の事故などで早急な修繕が必要なときにあり得るかもしれませんので、展望座席のあるロマンスカーの土曜休日の運用でN33運用またはN34運用が他形式での運用となる場合には土曜休日N75運用の充当車両にも着目したほうがいいですね。