2021年1月12日

【動向には注意】小田急電鉄1000形1254F(6両固定編成)が大野総合車両所を検査出場する

2021年1月12日、小田急電鉄1000形1254F(6両固定編成)が大野総合車両所にて検査を通して出場し、小田原線内で試運転を実施しました。6両固定編成のままのリニューアルは現在もなく昨年出場の1253F(6両固定編成)と同様にリニューアル自体が見送られているため今後の動向が注目されます。
▲2020年8月にレーティッシュカラーの1000形1059Fと併結して営業運転に就いていた1254Fが大野総合車両所を検査出場した。昨年出場した1253Fと同様に6両固定編成のままでリニューアルはされていない。とりあえずは一安心だが動向には注意したいところ。

今回検査出場した1254Fは2020年8月に箱根登山鉄道の全線運転再開を記念して、同線専用のレーティッシュカラーの1059Fと組んで運用されていました。大野総合車両所では元1055Fの3両と元1081Fの付随車2両と元1255Fの5両で1097Fへの大規模リニューアル改造が進められているため、1254Fのリニューアル自体は見送られています。今後発表されるであろう2021年度の事業計画次第にはなりますが、次の1000形のリニューアルは4両固定編成(1編成か)と10両固定編成(1092F)になるものと思われるため、残りの分は2代目5000形の追加増備で置き換えていくのか気になるところです。1000形のリニューアル更新工事施工が発表された当時はワイドドア車以外の全編成が対象となっていたものの、元1081Fの6両の廃車を機に結果的に2代目5000形に置き換える形に変更され、1054F・1068Fとワイドドア車でクヤ31形と連結ができる1751F(6両固定編成)の3編成が廃車除籍となりました(さらに元1055Fの元クハ1155・元1255Fの元クハ1255、8000形8255Fが廃車になっている)。さらには3月には初電繰り下げおよび終電繰り上げに伴うダイヤ改正で運用数の整理が予想されることから、その状況によっては1000形の廃車がさらに進むことになりそうな予感がします。2代目5000形も5055Fが出場したために、廃車除籍となる可能性がある車両は1000形でリニューアルされていない編成(1092Fは除く)、ワイドドア車、そして8000形8251Fのいずれかとみています。ただクヤ31形と連結できる1000形の電源供給車(1051F・1752F)のどちらか1編成は残してほしいところではあります。