2025年1月23日、西武鉄道が同年3月15日に実施予定のダイヤ改正の概要を発表しました。今回の改正では多摩川線以外での実施となります。今回も【有料座席指定列車】【一般種別列車】に分けて紹介します。
【有料座席指定列車】.JPG)
▲新宿線の特急『小江戸』では平日の朝から日中時間帯、土曜休日の日中時間帯の西武新宿(SS-01)発が毎時40分発から毎時30分発に変更して分かりやすくする。また同列車の直後を急行本川越(SS-29)行きが走るようになるため、現行で西武新宿を約10分前に発車した急行本川越行きの東村山(SS-21)での階段移動を伴う接続待避が無くなりそうか。.JPG)
▲池袋線の特急『むさし』は上り1本の発車時刻を6分~7分ほど繰り下げ、所要時間を短縮するほか、有料座席指定列車の『S-TRAIN』では平日の東京地下鉄有楽町線豊洲(Y-22)発の発車時刻を現行よりも30分繰り上げ、帰宅が早まる時間帯にも利用しやすくする。
有料座席指定列車では新宿線特急『小江戸』の西武新宿発車時刻を平日の7時台~16時台、土曜休日の11時台~16時台で毎時40分発から毎時30分発へと変更するほか、池袋線特急『むさし』・『ちちぶ』について、平日の20レ(飯0845→池0933)の飯能(SI-26)・入間市(SI-23)・所沢(SI-17,SS-22)の各駅の発車時刻を約6分~7分繰り下げて所要時間を短縮します(飯0852→池0933)、また小手指車両基地所属の40000系転換クロスシート車を使用する『S-TRAIN』について、平日の豊洲発の(池袋線内は)下り列車で発車時刻を約30分繰り上げ(豊洲では毎時30分発に変更)、帰宅が少し早まる時間帯にも利用できるようにします。
【一般種別列車】.JPG)
▲池袋線の優等種別列車は2000系(基本的に2編成以上)・20000系・30000系で運転されることもあるが6000系・40000系が主力となっている。このうち地下鉄に直通しない編成(40000系8両固定編成を含む)には貫通扉に黄色のテープが貼付されている。
一般種別列車では池袋線系統・新宿線系統ともに、利用状況に応じた変更が実施されます。系統路線別に見ていきます。
《池袋線系統》
池袋線系統路線では平日に小手指(SI-19)始発池袋(SI-01)行きで運転される通勤準急の一部を準急に変更し、石神井公園(SI-10)に停車することで、混雑の平準化を図ります。また所沢での上り3番ホームの混雑緩和のため、朝ラッシュ時間帯での所沢始発の上り一部列車で始発駅が変更になります。現行の6452レ(平日22M運用・所0638→木0802)は清瀬(SI-15)始発、現行の4502レ(平日24M運用・所0659→木0822)および4302レ(所0752→池0832)は小手指始発にそれぞれ変更し、4302レ(所0752→池0832)については通勤準急に変更されて石神井公園通過となります。また利用状況を鑑みて飯能始発の3702レ(平日32M運用・飯0645→元0849)については小手指始発に変更します(飯能→小手指間減便)。また西武秩父(SI-36)から池袋までのアクセス向上のため、飯能で接続する急行・快速急行の発車時刻を変更し、現行の5008レ(秩0556→飯0643)から現行の2110レ(飯0641→池0742、飯能発を6時43分発に変更)へ、現行の5010レ(秩0618→飯0704)から現行の1102レ(飯0702→池0757、飯能発を7時04分発に変更)へそれぞれ接続・乗り継ぎができるよう改善します(ダイヤが乱れた場合などはその限りではない)。平日の日中時間帯は現行の1823レ(平日60K運用・所1635←元1518)が小手指行きに変更(延長)となります。夕夜間帯は混雑緩和や利便性向上のため、池袋発の一部列車の種別行先を変更します。現行の4157レ(飯1822←池1720)は急行飯能行きに格上げ、現行の2251レ(指1756←池1725)は快速飯能行きに格下げ(一部停車駅を増やして行先を延長)、現行の4159レ(飯2258←池2202)は急行飯能行きに格上げ、現行の2205レ(飯2327←池2232)は快速飯能行きに格下げ(実質停車駅の増加)、現行の2211レ(飯2419←池2326)は快速飯能行きに格下げし(実質停車駅の増加)、池袋発車は23時23分発に繰り上げとなります。土曜休日では朝から夜にかけて、優等種別列車のうち8両で運転されている列車の一部を10両編成に増強・変更します。また飯能~西武秩父間では4000系を2編成分繋げた8両で運転されている列車がありますが、秩父鉄道直通列車を除き、すべて4両単独での運転となります。4扉車8両の飯能~西武秩父間の入線はほぼ無くなりますね(臨時列車、土曜休日の『S-TRAIN』を除く)。
《新宿線系統》
新宿線系統路線では拝島線拝島(SS-36)発の上り初電車である5402レ(拝0512→小0534、小平(SS-19)で5802レ(新0522→宿0614)に接続、2602レ(川0513→宿0610)へ乗り継ぎするにはホームで待つことになる)を準急西武新宿行きに変更(拝0512→宿0604)、小平での乗り継ぎを無くして利便性を向上します。また本川越発の終電である5668レ(川2312→所2332、所沢で23時33分発準急池袋行き最終に接続)のあとにもう1本の本川越始発所沢行き各駅停車を増便し(川2331→所2352)、本川越発の終電を繰り下げるとともに、所沢で小手指・飯能行きに接続します。なお東村山での連続立体交差事業の進捗に伴い、東村山~所沢間では初電車から2本~3本の各駅停車・準急を中心に減速運転を実施しています。さらには土曜休日夕夜間に不定期で設定のある多摩湖線多摩湖(ST-07,SY-01)発西武新宿行きの急行4本(18時34分発、19時04分発、20時04分発、20時24分発)はすべて国分寺(SK-01,ST-01)行きに変更し、多摩湖線内発着列車となります(多摩湖から西武新宿行き直通列車は平日の多摩湖6時55分発の5502レ(湖0655→宿0754)のみ)。
また既存の8500系の全3編成の置き換えのため東京臨海新交通ゆりかもめ(7300系・7500系)や東京都交通局日暮里・舎人ライナー(300形)に類似した新型車両の投入を発表した山口線(レオライナー)では狭山線および多摩湖線のダイヤ改正に合わせた時刻変更を実施し、接続を改善します。