2025年1月10日、小田急電鉄大野総合車両所に入場していた8000形8253F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)が重要部検査を受けて出場し、小田原線内で検査完了後の試運転を実施しました。同編成は廃車の予想が出ていますが、予想に反しての出場となりました。
▲8000形8253Fが予想に反して重要部検査を通し無事にきれいな姿で大野総合車両所を出場した。リニューアル更新工事を受けてから20年が経過するこの編成だが、まだまだ活躍は続きそう。ただし先は長くないかもしれない。
▲8000形8253Fが検査入場に絡む動きを見せた一方で、残された8053Fは3000形1次車の3253Fを相方として運用している。8000形8253Fが運用復帰となれば8053Fとの同一番号ペアに戻る可能性があるが、8000形の廃車状況(西武鉄道8000系として同社へ譲渡を含む)を踏まえて単独のまま復帰となる可能性もあり得る。
これまでに8000形は15編成74両(8052F・8054F・8055F・8056F・8059F・8060F・8061F・8062F・8251F・8254F・8255F・8256F・8257F・8259F・8264F)が廃車除籍処分となり、1編成6両(元8261F)が西武鉄道譲渡(8000系)となった動きから、同形式の在籍数は最盛期の半分となっています(16編成80両)。昨年は2013年度のリニューアル編成でSiCモジュール素子VVVFインバータ制御試験車となっていた4両固定編成の8059Fと3色LED式で元8261Fの譲渡に伴う小田原線内甲種輸送を担当した8257Fがすでに廃車除籍処分となったことで、3色LED式となっている8253Fの動向が注目されていました。この編成は12日に元の同一番号ペアに戻って運用復帰を果たしました。今回連結器の交換はありませんでしたが、検査を通したことであと数年は活躍が期待されます。しかし車齢自体は40年を超えることから、次回の検査期限までに活躍が続くかは不透明です。
【8000形の在籍状況】※2025年1月13日現在 全体…16編成80両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…8編成(32両)
8051F・8053F・8057F・8058F・8063F・8064F・8065F・8066F
廃車済…8編成(32両)
8052F・8054F・8055F・8056F・8059F・8060F・8061F・8062F
《6両固定編成》 下線部の車両は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
運用中…8編成(48両)
8252F・8253F・8258F・8260F・8262F・8263F・8265F・8266F
譲渡済…1編成( 6両) ※西武鉄道8000系として譲渡
8261F
廃車済…7編成(42両) ※8264Fは踏切事故による廃車
8251F・8254F・8255F・8256F・8257F・8259F・8264F
【8000形10両編成組成について(異車種併結は除く)】※2025年1月13日現在
8051F+8252F 8053F+8253F 8057F+8262F 8058F+8258F 8063F+8263F 8065F+8265F 8066F+8266F
《諸事情により単独または異車種併結》
8064F(3000形1次車3254Fと併結)・8260F(単独運用)