2025年1月7日

【編成は8103Fに】西武鉄道8000系8103F(元小田急電鉄8000形8261F)、2025年5月末より営業運転開始へ

2025年1月7日、西武鉄道が小田急電鉄から元8000形8261F(6両固定編成)を譲受し武蔵丘車両検修場で転用改造工事を受けていた8000系8103Fについて、当初の2024年度末の予定から変更となり、2025年5月末から国分寺線で営業運転を行うことを発表しました。
▲元小田急電鉄8000形8261Fは新たに8000系8103Fとして生まれ変わった。この8000系の最初の編成が8103Fということで、今後は8000形のフルカラーLED式の編成を中心に譲受したうえで、8000系に改造していくことになる。
▲元クハ8261にあたるクハ8003はもともと電気連結器を持っていたため、スカート形状が異なっていたが、元クハ8561にあたるクハ8103とほぼ同じ形状に改造され、連結器はクハ8103と同じものに揃えられたようだ。

西武鉄道で初の『サステナ車両』(西武鉄道の中古のVVVFインバータ制御車両の独自呼称)となった8000系8103Fは1号車の国分寺(SK-01)寄りからクハ8103(元クハ8561)+モハ8203(元デハ8511)+サハ8303(元サハ8461)+モハ8803(元デハ8311)+モハ8903(元デハ8211)+クハ8003(元クハ8261)となり、小田急電鉄時代よりもホワイトの基調に変更され、西武鉄道のコーポレートカラー(ブルーとグリーン)を組み合わせた市松模様があしらわれています。なお双方の先頭車のクハ8103(元クハ8561)クハ8003(元クハ8261)には車椅子やベビーカーが利用できるフリースペースが設置されています(小田急電鉄時代は折り畳み式座席だった)。車端部の座席は4人掛けから3人掛けに変更され、スタンションポールの位置が変わっています(優先席も同様)。ドアステッカーは西武鉄道の通勤形電車と同じものに変更されました。小田急電鉄ロゴマークがあった部分には漢字表記の西武鉄道のロゴマークが入り、側面部の車番はホームドア設置を見据えて車端部窓の上部に配置されました。なお営業運転の時期が2024年度末の予定から2025年5月末に変更となったのは8000系8103Fが性能確認試運転を国分寺線を含む様々な線区で実施する関係からと思われます。

こうなると8000形が西武鉄道に譲渡されるのはすべてフルカラーLED式の編成になる可能性が高いものと思われます。このうち6両固定編成2編成(8263F8265F)はドアエンジンが空気式で減圧機能を持っていますので、この2編成についても譲渡があるのか、運用開始に向けた動きを含めて楽しみです。

【西武鉄道8000系在籍状況】
6両固定編成…1編成(8103F(元8261F))
【車両編成(括弧内は小田急電鉄時代の車番)】
クハ8103(元クハ8561)+モハ8203(元デハ8511)+サハ8303(元サハ8461)+モハ8803(元デハ8311)+モハ8903(元デハ8211)+クハ8003(元クハ8261)
※2025年1月14日、4号車・5号車車番修正

※参考…西武鉄道8000系の種車の小田急電鉄8000形在籍状況は以下の通り
【8000形の在籍状況】※2025年1月7日現在 全体…18編成90両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…9編成(36両)
8051F8053F8057F8058F8059F8063F8064F8065F8066F
廃車済…7編成(28両)
8052F8054F8055F8056F8060F8061F8062F
《6両固定編成》 下線部の車両は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
運用中…9編成(54両)
8252F8253F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
譲渡済…1編成(  6両)
8261F
廃車済…6編成(36両)
8251F8254F8255F8256F8259F8264F