2025年12月23日、小田急箱根鉄道が2028年1月に営業運転を終了し引退することが決まっている山岳区間の最古参形式のモハ1形(モハ104号車+モハ106号車)・モハ2形(モハ108号車)の後継として、新型車両4000形を導入することを発表しました。
▲小田急箱根鉄道(山岳区間)の最古参のモハ1形(モハ104号車+モハ106号車)・モハ2形(モハ108号車)。2028年1月に引退となったあと、同形式の後継として2028年度には3両固定編成の新型車両の4000形が導入される。
▲小田急箱根鉄道山岳区間の新型車両の導入は3000形“ALLEGRA”以来で約14年ぶりとなり、久しぶりの3両固定編成となる。塗装には平坦区間で運用される小田急電鉄1000形1063F・1066Fに採用されるバーミリオンはこね塗装で、トップナンバーはクモハ4001から成る3両となりそう。
新たに導入予定の新型車両4000形は3両固定編成となり、クモハ4001から成る3両になるものと思われます。最古参の引退が発表されたあと、その後継となる新型車両の導入が計画されていることは公表されていましたが、それが4000形となりました。先頭車前面部には大型曲面ガラスを採用し、小田急箱根鉄道山岳区間の車両では初めてとなる流面形となるほか、塗装にはバーミリオンはこね塗装が用いられます。内装は両先頭車ではボックスシートを基本に旅客用扉付近のみ2人掛けロングシート、さらには展望席が設けられます。中間車はボックスシートを1人掛けと2人掛けとすることと、一部にロングシートを採用することで、座席幅と通路幅を拡大し、多くの乗客が快適に過ごせるような配慮がなされます。両先頭車に車椅子やベビーカーが利用可能なスペースを設けるほか、同社車両では初めて大型の手荷物が収納可能なラゲッジスペースが設けられます。シングルアームパンタグラフ(一部予備)を搭載するほか、制御装置にVVVFインバータ制御が採用されます。