2025年12月12日、小田急電鉄が2026年3月14日に実施のダイヤ改正の概要を発表しました。現行ダイヤを基本ベースとして、特急ロマンスカーの増発と長編成化、回送列車のワンマン運転化などが挙げられます。一般種別列車よりもロマンスカーの改正が目立ちます。.JPG)
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▲ロマンスカーは平日朝方に新宿(OH01)発藤沢(OE13)行き『えのしま1号』、新宿発伊勢原(OH36)行き『さがみ93号』を増発する。いずれも現行ダイヤの『モーニングウェイ』2本の折り返しが回送列車となっているが、これを正式に客扱いする定期列車として運転される。新宿発伊勢原行きのロマンスカーは初登場である。
▲一般種別列車はおおむね変更なしとなる。ということは町田(OH27)・相模大野(OH28)以西を中心に運転されている小田原線の6両固定編成の急行⇔各駅停車(新松田(OH41)で種別変更)の単独運用も存続されることに。ただし平日夜間の小田原線各駅停車はホームウェイとの接続の都合で発車時刻が変更に。
今回は【有料特急ロマンスカー】を中心に紹介します。
【有料特急ロマンスカー】
ロマンスカーは平日朝方に新宿発藤沢行き『えのしま1号』(藤0803←宿0710)・新宿発伊勢原行き『さがみ93号』(伊0812←宿0718)を増発します。いずれも現行の『モーニングウェイ』の折り返し定期回送列車となっている2本を新たに客扱いするものとなります。現行ダイヤでは0902レ(厚0608→宿0700・平日N21N71運用)の折り返しが回9019レで、0904レ(秦0606→宿0709・平日N46N66運用)の折り返しが回9025レとなっていますが、改正後はどちらも定期列車として客扱いを行う列車となります。新宿発藤沢行き『えのしま』と新宿発伊勢原行き『さがみ』は初登場となります。前者の藤沢行きは2025年10月の平日に臨時51号(0851レ・藤0803←宿0710)として運転され(2026年1月の平日にも運転予定)、『えのしま』停車駅のうち大和(OE05)が通過となっていますが、定期列車化されると臨時運転時には通過していた大和にも停車します。後者の伊勢原行きは初登場で、小田原線内完結となることから『さがみ』となりました。伊勢原では折り返しの都合から1番ホームに到着となります。
また平日夜間の『ホームウェイ』について、新宿22時20分発以降の0623レ(厚2305←宿2220・平日N44N64運用)・0625レ(厚2325←宿2240・平日N74運用)・0627レ(厚2348←宿2300・平日N41N61運用)の3本の停車駅に新百合ヶ丘(OH23)を追加するほか、新百合ヶ丘以西停車駅の到着時分は可能な限り現行ダイヤを維持するようにします(ただし改正前0625レ、改正後33号のみ町田到着時分は1分遅くなります)。また0625レ(厚2325←宿2240・平日N74運用)は乗車率が高いため、6両から10両に増やします。さらに現行の0623レ(厚2305←宿2220・平日N44N64運用)、改正後の31号・現行の0627レ(厚2348←宿2300・平日N41N61運用)、改正後の35号については、どちらも本厚木(OH34)で各駅停車小田原(OH47)行きに接続するダイヤとすることで、本厚木以西の利便性が確保されます。前者は本厚木で先行していた6825レ(平日A17運用)が現行の0623レの接続待ちをして同駅23時06分発に変更することで、小田原到着が約14分早まるほか、後者は6829レ(平日A12運用)の発車時刻を変更して、海老名(OH32)と本厚木で接続させる(現行の6829レは海老名23時47分発、本厚木23時52分発とする)ことで小田原到着が約22分早まります。
土曜休日については秦野(OH39)始発『さがみ50号』(秦1125→宿1228)と箱根湯本(OH51)行き『はこね61号』(湯1408←宿1240)を増発するほか、現行の0792レ(小1130→宿1246・土曜休日N23N73運用)・0353レ(小1745←宿1620・土曜休日N23N73運用)・0050レ(小1833→宿1945・土曜休日N44N64運用)を箱根湯本発着に変更し、『さがみ』ではなく『はこね』として運転します。また現行の0623レ(厚2314←宿2230・土曜休日N42N62運用)、改正後の31号・現行の0627レ(厚2349←宿2307・土曜休日N44N64運用)、改正後の35号の停車駅に新百合ヶ丘を追加し、新百合ヶ丘以西停車駅の到着時分は可能な限り現行ダイヤを維持するようにします(ただし改正前0627レ、改正後35号のみ町田到着時分は1分遅くなります)。また土曜休日に2本だけ運転されている小田原線内途中無停車の『スーパーはこね』について、新宿9時00分発の現行の0705レ(湯1015←宿0900・土曜休日N42N62運用)は小田原線内途中無停車で小田原まで60分で結んでいますが、足柄(OH46)付近での久野川橋梁架け替え工事の完了に伴い小田原線内1時間切り(59分)の運転を実現します。
一般種別列車については現行ダイヤがベースとなるため、ほぼ変更はないものと思った方がいいでしょう。ただし運用番号が変わる可能性は高いです。なお小田急箱根鉄道の平坦区間ではすでに発表済みですが車掌が乗務しないワンマン運転が導入される予定です(ダイヤ改正後はすべて1000形バーミリオンはこね塗装編成の専任運用)。