2024年12月12日、東日本旅客鉄道南武線支線で活躍した205系1000番台都ナハW1編成と都ナハW2編成の2編成(4両)がEF81形140号機に牽引され疎開先の国府津車両センターから郡山総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分とみられます。
▲南武線支線で活躍していた205系1000番台都ナハW1編成(クモハ205-1001+クモハ204-1001)・都ナハW2編成(クモハ205-1002+クモハ204-1002)がE127系0番台の予備車両として機能する都ナハW4編成を残して旅立った。通常は運用離脱や廃車解体処分が迫るときにドアステッカーが撤去されるはずだが、今回は残されたままだった。
▲205系1000番台で唯一残ったこの都ナハW4編成(クモハ205-1003+クモハ204-1003)。E127系0番台が使用できないときはこの編成で賄われる。平日・土曜休日ともに01H運用が終日運用に入り、03H運用が朝のみの運用となる。
▲南武線支線で使用されるE127系0番台(写真は都ナハV1編成)。新潟車両センター在籍時代に制御装置更新を行ったほか、同系列初の転落防止幌設置車両となった。なお側面部の所属表記はこの写真の編成のみに記載されている。
南武線支線のE127系0番台は新潟車両センターに最後まで残存していた都ナハV1編成(元新ニイV12編成)、都ナハV2編成(元新ニイV13編成)の2編成で、205系1000番台(元0番台)よりも新しい車両であるにもかかわらず、ワンマン運転対応の3扉車として投入され、首都圏の電車で4扉車の置き換えで3扉車が導入されたのは異例でした。205系1000番台は元0番台の電動車ユニットを先頭車化改造して登場したもので、廃車となる2編成は元中央・総武線の同系列から転用されたものでした(残ったのは元山手線の同系列から転用されたもの)。同じく205系関連で鶴見線向け1100番台では2編成が大宮総合車両センターに入場し、他社譲渡に向けた動きを見せているものと思われます。なお廃車解体の際には事前にドアステッカーが撤去されることが多いのですが、今回はそのままでした。11日には国府津車両センターで両者を連結した撮影会を行っていました。残った都ナハW4編成も先は長くないとみたほうがよさそうです。