2024年12月6日

【譲渡の可能性!?】東日本旅客鉄道205系1100番台都ナハT15編成と都ナハT17編成が大宮総合車両センターに入場

2024年12月6日、東日本旅客鉄道鶴見線で活躍した鎌倉車両センター中原支所所属の205系1100番台都ナハT15編成(クハ205-1105+モハ205-38+クモハ204-1105)と都ナハT17編成(クハ205-1107+モハ205-41+クモハ204-1107)が大宮総合車両センターに自走回送され入場しました。今後の両編成の動向が注目されることになります。
▲大宮総合車両センターに入場した205系1100番台都ナハT15編成(写真右側)。3両と短いため205系3000番台のように富士山麓電気鉄道(旧富士急行)への譲渡など動向が注目されることになる。廃車解体のための配給輸送を免れた205系1100番台は一体どうなるのか。
▲大宮総合車両センターに入場した205系1100番台都ナハT17編成。3両と短いため半自動ドアスイッチの設置改造などを行えば205系3000番台のように富士山麓電気鉄道(旧富士急行)への譲渡などが可能になるが果たして…。仮に1編成は編成ごと譲渡されても、もう1編成は部品取りの可能性もあり得る。

鶴見線で活躍した205系1100番台は都ナハT15編成都ナハT17編成のみが残り、それ以来鎌倉車両センター中原支所で留置されるなどしていましたが、郡山総合車両センターに配給輸送されるときの出発地点の国府津車両センターに自走回送されず、大宮総合車両センターに自走回送されたことから、車両解体はなく富士山麓電気鉄道(旧富士急行)への車両譲渡を含めた動向が注目されることになります。なお鉄道車両の廃車解体作業は基本的に長野総合車両センターまたは郡山総合車両センターなどで行うので、解体を免れて譲渡となる可能性がありそうです。ただし今回自走回送された205系1100番台は2編成とも旅客用扉の形状が異なっており、クハ205形1100番台が元埼京線0番台の中間付随車を先頭車化改造したことから大窓、それ以外が元山手線0番台の電動車ユニット(1両は先頭車化)を改造したことから小窓となっています。要するに譲渡となる場合は旅客用扉をどこかで相互に交換して小窓に統一することが必要になりそうです(大窓は6両中2両しかないため)。なお富士山麓電気鉄道6000系として運用されている車両のうち最後まで埼京線0番台として残っていた1編成が『トーマスランド20周年記念号』として導入されており、その編成が大窓である以外は小窓に統一されています(元3000番台も同様)。そのため1両の先頭車のみ、旅客用扉を差し替えての譲渡が実現することになりそうです。もう1編成は部品取りでしょうか。