2024年12月25日

【ワンマン導入へ】東日本旅客鉄道仙石線にE131系(区分番台不明)を新製投入、205系3100番台を置き換えへ

2024年12月24日、東日本旅客鉄道東北本部が仙台地区の仙石線(あおば通~石巻間)に新型車両E131系(区分番台未定)を投入して、現行の205系3100番台を置き換え、E131系への統一後にワンマン運転を導入すると発表しました。仙石線向けのE131系は仙台車両センター宮城野派出所(北セン)に配属される見込みです。
▲仙台地区の直流電車区間の仙石線にE131系(※写真は0番台と500番台)が投入されることとなり、205系のほぼ完全消滅が近づきそうだ。仙石線へのE131系投入は鶴見線の同系列1000番台以来で、4両固定編成でトイレ付きは仙石線向けが初めてのこととなる。
▲E131系で初のストレート車体となった1000番台。仙石線向けは拡幅車体となり、編成構成は500番台とほぼ同じだが、先頭車は完全な非貫通構造(1000番台はダミー)になりそう。仙石線の同系列でもコストカット仕様が導入される見込みだ

首都圏地区ではワンマン運転を実施している内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南、鹿島線、相模線、宇都宮線小山~黒磯間(小山~宇都宮間は早朝のみ)、日光線、鶴見線向けにE131系が投入されており、ほとんど205系を置き換えました(房総地区は車両数短縮を含む209系2000・2100番台の一部)。仙台地区の仙石線で205系3100番台(一部転換クロスシート車両)が運用されていますが(仙石東北ラインではHB-E210系が運用されている)、仙石線の205系置き換え以前に一部編成がすでに廃車除籍処分となっており、E131系の投入数は4両14編成(56両)と205系の在籍数よりは少ないですが、ワンマン運転導入を見据えて運用減となる可能性を考慮したものとみられます。デザインは拡幅車体をメインとし仙石線カラーをドット柄として前面部に配置し、貫通扉を設置しない非貫通構造となり、貫通扉がない以外は500番台と同じ編成構造と思われます。なお先頭車1両には車椅子対応トイレが設置され、半自動ドアスイッチや乗降安全確認カメラなどワンマン運転導入に向けた準備が進むものと思われます。車内はコストカット仕様が導入され、車両間貫通扉や旅客用扉はステンレス地仕上げに、ロングシートの上部の荷物棚(網棚)はパイプ仕様になるものとみられます。また一部編成には線路モニタリング装置を搭載するため、当該編成は車番に80が追加されるものと思われます。またあおば通や宮城野原や石巻(石巻は平日・土曜休日で異なる)など発車メロディが導入されている駅もありますが、これについても消滅が予想されます。