2024年12月9日

【後継車両も年内始動か?】小田急電鉄クヤ31形、定期検測運転に復帰するも今後の動向に注意!

2024年12月7日と8日、小田急電鉄大野総合車両所に入場していたクヤ31形が定期検測運転に復帰し、7日は小田原線、8日は江ノ島線と多摩線を中心に検測を実施しました。同形式のパンタグラフは上がっていませんので、架線検測はありませんでした。
▲2024年も秋の検査を経て12月の定期検測運転に復帰したクヤ31形。しかし今回は同形式の後継となりうる5000形5063Fが導入され検測機能の試験を兼ねた試運転を実施しているという事情が重なった。3000形1次車・2次車をベースとして登場し就役から約20年となったクヤ31形の今後の動きが気になるところで、心穏やかではなさそう。
▲電源供給車となっている8000形8065F8066F。12月の定期検測運転の電源供給車には8066Fが充当された。両編成ともにリニューアル更新工事を経て活躍しているが、実は前の電源供給車の1000形よりも車体自体は古く、8000形の廃車自体も進行している。

クヤ31形は夏の検測運転を終えると秋頃に大野総合車両所に入場することが定番化し、冬に復帰することが多いです。今回も12月上旬に復帰を果たし、年内は同形式の検測運転が実現しましたが、今回はこれまでとは異なり、架線検測装置と鉄道線路設備モニタリング装置を備えた5000形5063Fが納車済みであることがポイントです。11月中旬には小田原線で性能確認試運転を実施しましたが、現在行われている試運転で架線検測装置など検測機能の試験を実施しているものと思われます。途中の成城学園前(OH14)ではクヤ31形と電源供給車を務めた8000形8066F、試運転実施中の5000形5063Fがすれ違う光景が見られ、検測運転ができる両者の世代交代を思わせるシーンが展開されました。