2019年7月3日、相模鉄道新横浜線(西谷[SO-08]~羽沢横浜国大[SO-51]間)の開業と東日本旅客鉄道埼京線方面との相互直通運転開始を11月30日に控えるなか、12000系12102Fが西谷から分岐する新横浜線に入線し、試運転を行いました。
▲本線の西谷から分岐する新横浜線で初めて日中試運転を行った12000系12102F。同系列では現在も増備が続けられており、12104Fまで登場している。12105F・12106Fの出場をもって12000系は全6編成(60両)が出揃う。
▲本来は11000系も直通する予定だったが、改造コストなどの関係で見送られ、新横浜線開業後も横浜(SO-01)発着のみの運用となりそうだ。
新横浜線は本線の西谷から横浜方面と羽沢横浜国大方面に分岐し、羽沢横浜国大方面は西谷からトンネルに入り、2面2線で相対式ホームとなる羽沢横浜国大に到着するようです。同駅開業時からホームドアが設置される予定です。なおこの新横浜線方面へはE233系ベースで12000系以前に登場した11000系も直通する予定でしたが(2018年5月の時点で表明されていた)、同系列にも12000系と同様の保安装置(TASCやATACS)を搭載する必要性やその設置の改造コストなどの関係で見送られることとなり、11000系は新横浜線開業後も横浜発着系統のみで使用するようです。11000系と12000系はE233系に仕様を合わせているため、11000系でも直通できそうですが、パンタグラフの位置(12000系は3号車・5号車・9号車でダブルパンタグラフは5号車に搭載するが、11000系は2号車・4号車・8号車でダブルパンタグラフは2号車に搭載する)が異なっていたりと、11000系の直通対応改造(保安装置の追加設置など)を行う観点から、それが障壁になったのかもしれませんね。
相模鉄道側では12000系のみが埼京線方面との相互直通運転向けに使用され、東日本旅客鉄道側が増備したE233系7000番台(宮ハエ)と極力仕様が合わせられるようにしており(電動車と付随車の連結位置やダブルパンタグラフの位置はE233系7000番台と同一とした)、ドアエンジンの相違(12000系はラックオピニオン式、E233系7000番台はリニアモーター式)や半自動ドアスイッチ(個別ドアスイッチ)の有無はあるものの、11000系・12000系とE233系は『兄弟』のような感じですね。