2018年8月22日、近畿日本鉄道の子会社である養老鉄道が養老線向けに東京急行電鉄池上線・多摩川線で使用されていた雪が谷検車区所属の7700系を15両購入し、既存車両600系の更新を目的に導入すると発表しました。これで7700系は一部が養老鉄道に譲渡されることになります。
▲池上線・多摩川線の7700系を養老鉄道が購入し、既存車両の600系を置き換えることとなった。すなわち7700系は解体されずに三重県・岐阜県へと渡ることになる。
現在養老鉄道の600系は601F・602F(以上3両編成)・604F・606F(以上2両編成)、611F(3両編成)・612F・613F・614F(以上2両編成)、621F・623F・624F・625F(以上3両編成)の3両7編成(21両)、2両5編成(10両)の31両が在籍しており、その半分の15両が7700系に置き換えられる計算となります。導入数は3両3編成、2両3編成となり、一部編成は3両のまま譲渡、一部編成は中間車を廃車して2両に短縮し譲渡する形となりそうです。塗装は赤と緑の2種類が用意され、前面部および側面部に帯を巻く編成、前面部が歌舞伎塗装となる編成が赤と緑のバージョンで登場する予定のため、4種類の7700系の帯や塗装を楽しむことができそうです。なお譲渡の際にはパンタグラフの交換(シングルアーム式への変更)とスカートの取付改造がなされそうですね。養老鉄道向けの7700系の運用開始は2019年2月~3月とのことです。今後は池上線・多摩川線から撤退する7700系が『TOQ i』に牽引されて長津田車両工場に回送された時は廃車除籍と養老鉄道譲渡に向けた動きとみてよさそうですね。