2018年8月14日

【実現可能?】東日本旅客鉄道、山手線と東北新幹線で自動運行に向けた検討を開始か

2018年8月13日付の読売新聞(夕刊記事)によると、東日本旅客鉄道が山手線および東北新幹線での自動運転方式(運転士のいない無人運転)の導入に向けた検討に入ることが分かりました。
▲山手線の主力車両であるE231系500番台、E235系0番台(いずれも東トウ)。大規模改良工事を予定している一部の駅を除き、可動式ホーム柵(ホームドア)が設置されている。平日朝夕ラッシュ時間帯はもとより、日中時間帯でも運転本数が多い。
▲東北新幹線の主力車両であるE5系(仙セシ)とE6系(秋アキ)。東京~盛岡間は一部の列車や臨時列車など除き基本的に両者が併結されて運用されており(ただし『やまびこ』や『なすの』ではE3系0番台[秋アキ]との併結運用がある)、両系列は盛岡にて増解結作業を行うため、その対応が気になるところ。

これは経験豊富なベテラン運転士の不足により、将来的に運転士・車掌の退職者が増えることが見込まれていることに対応するものです。ただし緊急時などの対応を考えて、第一段階として車掌のみの乗務を目指すということです。現在のところ、私が知っている限りで自動運転を行う列車はおもに東京臨海新交通ゆりかもめ、横浜新都市新交通シーサイドライン、東京都交通局日暮里・舎人ライナー、舞浜ディズニーリゾートラインなどが知られています(ただし手動運転の場合や乗務員が乗務する場合あり)。ただ自動運転の導入にあたっては運用車両へのATO対応工事施工やホームドア設置などをまずは推奨する必要があり、費用や安全対策などの課題が気になりますね。