2018年8月25日

【行先表示注目】東日本旅客鉄道205系5000番台千ケヨM36編成がインドネシアに譲渡(5編成/42編成)

2018年8月24日、東日本旅客鉄道武蔵野線向けの205系5000番台千ケヨM36編成(クハ205-103以下8両)が所属先の京葉車両センターから総合車両製作所新津事業所まで配給輸送されました。

▲武蔵野線向け205系ではインドネシア譲渡5編成目の千ケヨM36編成。最後部の行先表示器に掲示されたのは今までの『ジャカルタ』ではなく『マリンドリーム ブキットドゥリ』となっている。

同編成のJRマークとドアステッカーは撤去され、編成番号札は『M36』から黄色の『5』に変更されていました。最後尾車両の前面幕はインドネシアに渡った先の4編成と異なり、『ジャカルタ』ではなく『マリンドリーム ブキットドゥリ』となっています。またこの編成は種別行先案内表示器がLED化されていたため、譲渡時の姿に違和感を覚えた方もいらっしゃることと思います。これで武蔵野線の205系は譲渡5編成目となります。今後このような譲渡配給輸送列車があと37回見られそうです。

同編成は新製配置が中原電車区(南武線向け6両編成)で、当時の浦和電車区(現:さいたま車両センター)とともに209系0番台が投入された時に京浜東北・根岸線で運用されていた205系0番台から中間車4両を組み込んで中央・総武線に転属、その同線にE231系0番台が投入された時には京葉線(京葉車両センター)の千ケヨ21編成として転属し、京葉線を中心に運用されていました。しかし2007年には205系0番台宮ハエ24編成(現在はインドネシアに譲渡済み)が川越線内の踏切事故に巻き込まれて損傷の酷い中間電動車2両が廃車となった際に、同編成から中間電動車2両を転用し8両編成に短縮したうえで一時的に保留車となっていました。2009年には横浜線での増発に伴い、8両編成を組成する武蔵野線向けの205系0番台1本(当時の千ケヨM66編成→横クラH28編成、現在はインドネシアに譲渡済み)を転用した際に保留車となった8両を転用したのが現在の千ケヨM36編成でした。もともと同編成は10両編成で電動車と付随車のMT比は6M4Tでしたが、宮ハエ24編成の復旧のために中間電動車を転用したため4M4Tとなっていたために、武蔵野線転用時には中間電動車4両のVVVFインバータ制御への改造が実施されて5000番台となり、最後の5000番台化改造編成となっていました。