2018年1月28日

京王電鉄が2018年2月22日のダイヤ改正の概要を発表(有料座席指定列車の名称決定)

2018年1月24日、京王電鉄が来月22日(土曜休日ダイヤは24日)に実施する本線系統・井の頭線系統のダイヤ改正の概要を発表しました。また有料座席指定列車の愛称を『京王ライナー』とすることも併せて発表しました。
▲2代目5000系(5731F~5735F)を使用する有料座席指定列車の愛称は『京王ライナー』。東日本旅客鉄道中央線の全席指定制の列車『中央ライナー』・『青梅ライナー』や小田急電鉄の全席指定制の特急ロマンスカー『ホームウェイ』のように着席して帰宅できる列車である。
▲京王電鉄の主力車両8000系。平日の朝の上りと夕夜の下りで『準特急』(一部は他種別からの置き換えとなる)、早朝と深夜に東京都交通局新宿線直通列車をそれぞれ増発する。

▲井の頭線では終電に吉祥寺(IN-17)始発の『明大前』(KO-06, IN-08)行きが登場。同駅以南には行かない最終列車だが、京王本線の最終電車には接続する。

注目は2代目5000系を使用する有料座席指定列車。名称は『京王ライナー』となり、同系列の種別案内表示器に表示するロゴマークも発表されました。運転区間は新宿(KO-01)→京王八王子(KO-34)・橋本(KO-45)で、途中停車駅は京王八王子行きが府中(KO-24)、分倍河原(KO-25)、聖蹟桜ヶ丘(KO-27)、高幡不動(KO-29)、北野(KO-33)、京王八王子、橋本行きが京王永山(KO-40)、京王多摩センター(KO-41)、南大沢(KO-43)、橋本の順番で、新宿→府中間・新宿→京王永山間途中無停車である以外は現行の特急停車駅と同一です。指定席料金は一律400円と設定され、乗車券や定期券のほかに指定席券を必要とします(定期券の場合は指定席券があれば乗車できます)。もしも指定席券を購入せずに乗車すると300円が加算された700円となります。そのため乗車の際には必ず指定席券を購入するようお勧めします。なお府中・京王永山両駅から下り方面へ乗る時は指定席券なし(乗車券のみ)で乗車できます。座席は全区間クロスシートで運転され、コンセントが使用できるようになります。特徴としては特急停車駅の明大前(KO-06)や相模原線との分岐駅である調布(KO-18)、京王稲田堤(KO-36)を通過することです。調布では減速通過が予想されますが、信号の関係で一時的に客扱いしない運転停車も予想されます。

【駅名表示について】 ※すべて共通です
八・・・京王八王子、北・・・北野、不・・・高幡不動(KO-29)、聖・・・聖蹟桜ヶ丘(KO-27)、分・・・分倍河原(KO-25)、府・・・府中、橋・・・橋本、南・・・南大沢、多・・・京王多摩センター、永・・・京王永山、堤・・・京王稲田堤、調・・・調布、烏・・・千歳烏山(KO-12)、明・・・明大前、宿・・・新宿(ただし(新)のあるものは新線新宿[S-01]を指す)、本・・・本八幡(S-21)

【『京王ライナー』京王本線ダイヤ】 ※すべて5000系で運転、矢印の向きに注意
《平日》
八2039←北2036←不2030←聖2026←分2023←府2021←宿2000 京王ライナー1号
八2139←北2137←不2130←聖2127←分2123←府2121←宿2100 京王ライナー5号
八2240←北2238←不2231←聖2228←分2225←府2223←宿2200 京王ライナー9号
八2335←北2333←不2327←聖2324←分2320←府2318←宿2300 京王ライナー13号
八2436←北2433←不2428←聖2424←分2421←府2419←宿2400 京王ライナー17号

《土曜休日》
八1739←北1736←不1731←聖1727←分1724←府1722←宿1700 京王ライナー1号
八1839←北1836←不1830←聖1826←分1823←府1821←宿1800 京王ライナー5号
八1938←北1935←不1929←聖1926←分1923←府1921←宿1900 京王ライナー9号
八2038←北2035←不2029←聖2026←分2023←府2021←宿2000 京王ライナー13号
八2138←北2135←不2129←聖2126←分2123←府2121←宿2100 京王ライナー17号

【『京王ライナー』相模原線ダイヤ】 ※すべて5000系で運転、矢印の向きに注意
《平日》
橋2108←南2104←多2100←永2057←宿2030 京王ライナー3号
橋2208←南2204←多2200←永2158←宿2130 京王ライナー7号
橋2306←南2302←多2259←永2256←宿2230 京王ライナー11号
橋2402←南2358←多2355←永2352←宿2330 京王ライナー15号
橋2453←南2449←多2444←永2442←宿2420 京王ライナー19号

《土曜休日》
橋1754←南1750←多1746←永1744←宿1720 京王ライナー3号
橋1854←南1850←多1846←永1844←宿1820 京王ライナー7号
橋1954←南1950←多1946←永1944←宿1920 京王ライナー11号
橋2054←南2050←多2046←永2044←宿2020 京王ライナー15号
橋2154←南2150←多2146←永2144←宿2120 京王ライナー19号

京王本線系統では平日の朝ラッシュ時間帯に『準特急』を京王八王子始発、橋本始発、京王多摩センター始発を2本ずつの合計6本を増発し、京王八王子→新宿間を最速50分、橋本→新宿間を最速47分(京王多摩センター→新宿間は最速38分)で結びます。相模原線では一部区間で併走となる小田急電鉄多摩線で新たに設定される『通勤急行』に対抗したものと思われます

【京王本線・相模原線 増発の準特急ダイヤ】
《京王本線系統》
八0643→北0645→府0703→調0711→烏0719→明0727→宿0735
八0807→北0809→府0826→調0834→烏0841→明0848→宿0857
《相模原線系統》
橋0641→多0649→永0652→調0704→烏0712→明0720→宿0728
(始    発)多0702→永0705→調0718→烏0727→明0736→宿0744
橋0800→多0809→永0811→調0824→烏0832→明0842→宿0850
(始    発)多0826→永0828→調0842→烏0848→明0856→宿0904

また京王多摩センター始発の相模原線・京王本線内『急行』(東京都交通局新宿線内は『各駅停車』)が設定され、増発の『準特急』とともに速達性の向上を図ります。

【東京都交通局新宿線直通列車】
多0601→永0604→堤0611→明0629→笹0632→(新)宿0637 ※笹塚で乗り継ぐと宿0636

さらに夕方にも新宿始発の『準特急』を増発し(18時06分発、18時26分発、18時46分発の京王八王子行き、一部は『特急』からの置き換え)、千歳烏山・仙川(KO-13)方面への利便性が向上するほか(ただし仙川へは千歳烏山で八幡山[KO-10]で抜かれた各駅停車に乗り継ぎ)、現行で新宿線からの直通列車である八幡山行きの列車は笹塚行きに変更となり、笹塚で準特急に乗り継ぎとなります。

また深夜時間帯に新宿線からの直通列車(『区間急行』2本、『快速』1本)を増発し、利便性が向上します。

橋2353←多2342←調2323←烏2314←明2308←宿2300←本2220 区急
橋2430←多2419←調2358←烏2350←明2341←宿2327←本2245 快速
橋2451←多2440←調2421←烏2414←明2402←宿2351←本2310 区急

さらに新宿発の終電時刻を繰り下げるほか、一部列車の時刻や編成の変更(東京都交通局10-000形が10-300形4次車~6次車に置き換えられるため、8両編成から10両編成に増強)が予定されています。

また井の頭線では渋谷方面の終電を1本増発し、明大前での京王本線終電への接続を図ります。現行の渋谷方面の終電は吉祥寺24時13分発の渋谷行きでしたが、それを24時20分発の明大前行きに変更します(渋谷からの終電と接続は現行通り)。

【井の頭線増発列車】 ※吉・・・吉祥寺、明・・・明大前
吉2420→明2435

また京王本線系統では小田急電鉄と同じく途中で種別と行先を変更する列車があり、例えば高幡不動で特急から各駅停車となる場合、運用車両と発車標では従来は高幡不動到着前まで『特急 高幡不動』と表示し、同駅から『各停 京王八王子』と表示を変えていましたが、ダイヤ改正では最終の行先を表示するように変更し、発車標では『特急』『高幡不動から各停』(交互表示)、『京王八王子』という内容になります。