2018年1月13日

東日本旅客鉄道185系0番台・200番台の全編成がストライプ塗装に

2017年12月19日ころより、東日本旅客鉄道大宮総合車両センター所属の185系0番台・200番台の全編成がストライプ塗装となっています。0番台は最後までブロック湘南色を保った宮オオC3編成(クハ185-6以下5両)、200番台は最後まで『EXPRESS 185』塗装を保った宮オオOM09編成(クハ185-215以下7両)がそれぞれストライプ塗装となったことで、塗装が全編成で統一されました。
▲185系全体で最後までオリジナル塗装(『EXPRESS 185』塗装)を保っていた宮オオOM09編成。昨年12月19日に検査出場しストライプ塗装に変更された(撮影:小田原)。
▲0番台では最後まで湘南色を保っていた宮オオC3編成(撮影:東京[JT-01])。

185系0番台・200番台の塗装が統一されるのは登場当初を除いて初めてのことであり、就役から約37年経過した現在の同系列の定期運用は東海道線の特急『踊り子』、平日朝夕ラッシュ時間帯の『湘南ライナー』『ホームライナー小田原』、臨時運用で『ホリデー快速鎌倉』、快速『ムーンライトながら』、団体専用列車となっており、かつて存在した高崎線の『あかぎ・スワローあかぎ』『草津』運用からはすでに撤退しています。なお中央本線からE353系(長モト)に置き換えられる予定のE257系0番台(長モト)を185系の置き換えとして転用することが有力視されており、185系の動向が注目されています。0番台では宮オオA2編成・宮オオA4編成が塗装変更されず編成単位(20両)、宮オオC7編成のサハ185-7のみの21両、200番台は7両6編成(宮オオB1編成・宮オオOM01編成・宮オオOM02編成・宮オオOM05編成・宮オオOM06編成・宮オオOM07編成)の42両とサロ185形200番台7両の49両の合計70両が廃車となり、現在は10両6編成(宮オオA1編成・宮オオA3編成・宮オオA5編成~宮オオA8編成)と8両1編成(宮オオB2編成)と7両3編成(宮オオOM04編成・宮オオOM08編成・宮オオOM09編成)と6両5編成(宮オオOM03編成・宮オオB3編成~宮オオB6編成)と5両6編成(宮オオC1編成~宮オオC6編成)と4両2編成(宮オオB7編成・宮オオC7編成)の157両が大宮総合車両センターに残存しており、最盛期の在籍数の227両から約3割減っています。もともとは10両編成・7両編成・5両編成の3種類がありましたが、組成変更で8両編成・6両編成・4両編成も登場し、8両編成の宮オオB2編成はサロ185-204を抜いたうえで、宮オオB7編成からモハ185-231+モハ184-231のユニットを転用し、組成したものです。
▲個人的に強く印象に残ったのは『EXPRESS 185』塗装の10両編成(サロ185形2両を組み込み)で開業前の上野東京ラインを試運転した宮オオOM07編成。上野東京ライン開業後に4両と6両に分けて廃車となってしまった(撮影:東京)。
▲宮オオOM03編成では橙色と緑色を車体全体に配した湘南色塗装など何度も塗装変更を経て現在のストライプ塗装に落ち着いている(撮影:鎌倉[JO-07, JS-07])。宮オオOM08編成は『あまぎ』塗装となったことがあった(撮影:大宮[JU-07])。

特に宮オオOM03編成は登場当初から5種類の塗装を経ており、湘南色では『草津』50周年の時の全面塗装バージョンと、サロ185形を抜いたあとのブロック塗装バージョンの2種類をまとった唯一の編成で、集電装置が同系列で唯一のシングルアームパンタグラフとなっています。185系の塗装が昨年12月19日から統一され、活躍の機会は東海道線の定期列車や他路線での臨時快速列車・団体専用列車を中心としたものに限られていますが、いまだに約7割近くが残る185系に目が離せなくなりそうです。