2016年12月17日から18日にかけて、日本車両製造豊川製作所で落成した横浜市交通局ブルーライン(1号線・3号線)の3000形5次車(通称『3000V形』)にあたる3611Fが甲種輸送されました。
▲【イメージ】横浜市交通局ブルーラインの主力車両3000形。そのうち同形式の初期編成にあたる1次車(通称『3000A形』:写真)の大規模改修工事が予想されていたが延期となった。もしかしたらこの1次車は置き換えられてしまう可能性が出てきそうである。
車両は番号順に3611+3612+3613+3614+3615+3616となっています。4次車以前までと異なる仕様として種別行先案内表示器がフルカラーLED式、前面部貫通扉に掲出されていた横浜市交通局のキャラクターである『はまりん』が省略され、全駅にホームドアが設置されていることよる前面部・側面部の帯のデザインの変更、前照灯や室内灯のLED採用、同形式で初の車内LCD旅客案内表示器(2画面のもの)とドアランプの設置、スタンションポールや袖仕切り板の大形化などが確認できます。同形式が増備されるのは約10年ぶりのことです。
もともとこの形式の1次車は製造から20年以上が経っており、主電動機(VVVFインバータ装置)や制御装置や内装の更新など大規模改修工事が予想されており、5次車の3611Fはその改修工事の予備車両確保のための増備とみられています。しかしながら1次車の改修工事が延期されたことで劣化がさらに進んだことから、大規模改修工事が白紙になったのかは不明ですが、いずれは制御装置の更新などを兼ねて1次車の『3000A形』を5次車の『3000V形』で置き換えていくことが予想されます。