2016年12月31日

2016年の鉄道を振り返ってみます

2017年まであと少しになりました。そこで今回は2016年の鉄道の動きを振り返ってみます。ただし私が特に気になったものを中心に抜粋したうえで紹介させていただくことをご理解下さい。写真につきましては作業が追い付かなかったため、後日掲載いたします。

【1月】
★東日本旅客鉄道205系最後の1200番台横ナハ46編成が引退・廃車★

南武線最後の205系である1200番台横ナハ46編成(クハ205-1201以下6両)によるさよなら運転が川崎→登戸(JN-14)で実施されました。同編成はさよなら運転の前日まで茅ヶ崎運輸区で過ごし臨時快速列車で運転されたのち、長野総合車両センターで廃車解体となりました。

★東京急行電鉄5000系の6扉車3両を新製4扉車に置き換え開始★
1月からは東京急行電鉄5000系に3両連結されていた6扉車(4号車の旧サハ5400・5号車の旧サハ5500・8号車の旧サハ5800)を新製4扉車に置き換える作業が始まりました。最初に全車両4扉車となった5120Fを皮切りに当初は逆連番でいくものと思われましたが、5114Fの分が飛ばされたのを機に初期編成にもおよび、現在では5104F・5107F・5109F・5111F~5117F・5120Fの6扉車置き換えが完了しています。来年以降は5106Fなどの6扉車が4扉車に置き換えられるものと思われます。

それ以外で特筆すべきは1月8日に中央・総武線全線で行われた東日本旅客鉄道E231系800番台八ミツK5編成の試運転でした。私はその試運転の復路(千葉[JB-39]→三鷹[JB-01])を偶然にも御茶ノ水(JC-03, JB-18)で目撃、中央快速線で追い抜き、四ツ谷(JC-04, JB-14)で撮影したことがありました。E231系800番台が列車番号に『B』を出して運転したのは異例でしたね。

【2月】
★東京地下鉄8000系の種別行先案内表示器がフルカラーLED式に★

東京地下鉄鷺沼検車区所属の8000系に種別行先案内表示器がフルカラーLED式となった編成が登場しました。12月25日時点では8102F・8109F・8112F~8114F・8117F~8119Fの8編成で種別行先案内表示器がフルカラーLED式となっています。残る編成も交換される可能性が高いでしょう。また5月には和光検車区所属の10000系に種別行先案内表示器がフルカラーLED式となった編成が登場しています。

★京浜急行電鉄新1000形1800番台が総合車両製作所横浜事業所出場★

京浜急行電鉄では新1000形の派生形式で貫通扉が中央寄りに変更された1800番台の1801編成と1805編成が総合車両製作所横浜事業所を新製出場しました。のちに1809編成も登場しており、自社線内のみならず東京都交通局浅草線や京成電鉄本線・押上線でも運用することができます。また従来の新1000形を2編成連結した際にはできなかった、車両間同士の移動が1800番台同士では貫通扉を中央に移動したことによってできるようになりました
それ以外で特筆すべきは東日本旅客鉄道相模線の205系500番台です。同車両のトップナンバー横コツR1編成(クハ205-501以下4両)の帯が張り替えられた際に鮮やかな青色系統に変更されていたようです。私は最初に帯が鮮やかな青色系統に変更された同編成に偶然出会い、帯の色に違和感を覚えたのを思い出しました。

【3月】
★相模鉄道9000系9703Fがリニューアル更新工事で『YOKOHAMA NAVYBLUE』に★

相模鉄道では9000系のリニューアル更新工事がついに始まり、9703Fに施工されました。8000系8712Fで試験されていた本革のクロスシートを取り入れたり車内LCD旅客案内表示器を設置するなどの大規模工事がなされました。現在では9703Fのほか、唯一2代目塗装を経ずにリニューアル更新工事を受け『YOKOHAMA NAVYBLUE』となった9705Fの2本が運用入りしています。

★小田急電鉄ロマンスカーEXE30000形が日本車両製造豊川製作所に入場★
3月15日と23日にロマンスカーEXE30000形の30051Fと30251Fが日本車両製造豊川製作所に甲種輸送されました。この時は小田急電鉄から詳細な発表がなかったものの、のちに『EXEα(エクセ  アルファ)』としてリニューアルすると発表されたことにより、同編成が最初にリニューアル更新工事を受ける目的の甲種輸送だったことがわかったのです。

★鉄道各社でダイヤ改正を実施(小田急電鉄など3線相互直通運転開始ほか)★

鉄道各社で一斉にダイヤ改正が行われた3月26日。小田急電鉄・東京地下鉄・東日本旅客鉄道の3社による相互直通運転がスタート。4000形が常磐線内、E233系2000番台が小田原線・多摩線内で頻繁に見られるようになりました。また西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄・東京急行電鉄・横浜高速鉄道では日中時間帯に池袋線内快速急行ないし東上線内急行、副都心線内急行、東横線・みなとみらい線内特急として直通運転される列車に『Fライナー』の愛称が与えられ、種別表示器には『F』マークが追加されています。東日本旅客鉄道では寝台特急『カシオペア』の運転終了、南武線支線の小田栄(JN-53)の開業、415系1500番台(水カツ)の営業運転終了、北海道旅客鉄道では北海道新幹線(新青森~新函館北斗)の開業、H5系の営業運転開始、東武鉄道では野田線(アーバンパークライン)での急行運転開始が目玉となっています。
それ以外で特筆すべきは『INTEROS』不具合を起こした東日本旅客鉄道E235系が営業運転に復帰したこと。2015年11月30日に営業運転を開始した山手線新型車両E235系が運用入り直後に車両トラブルに何度か見舞われ、そのあとに次世代車両制御システムの『INTEROS』の不具合が判明。営業運転から長らく離れましたが、『INTEROS』の改修と試運転を繰り返したのち、3月7日に運用復帰を果たしました。現在では大きな車両トラブルがなく元気に運用されていますね。

【4月】
★東日本旅客鉄道651系1000番台横コツIR01編成の『IZU CRAILE(伊豆クレイユ)』登場★

4月には651系1000番台元宮オオOM301編成から改造された車両、のち国府津車両センター所属となる横コツIR01編成が登場しました。これは7月18日から土曜休日を中心に東海道線の小田原と伊豆急行線伊豆急下田(IZ-16)を結ぶ快速『IZU CRAILE』として運転されるためです。651系が国府津車両センターに配置されるのは初めてでした。

★小田急電鉄ロマンスカーMSE60000形が和光検車区新木場分室へ入線★
4月27日終電後にはロマンスカーMSE60000形60253Fが当時ブルーリボンヘッドマーク付きのまま千代田線・有楽町線経由で和光検車区新木場分室まで入線しました。同形式が廃止に近い運転中止となった『ベイリゾート』以来となる入線を果たし大きな話題となりました。なお有楽町線全駅にホームドアが設置されてからの入線は初めてでしたね。

それ以外で特筆すべきは開業40周年を迎えた相模鉄道いずみ野線や開業50周年を迎えた東京急行電鉄田園都市線でのヘッドマーク車運転。相模鉄道では旧7000系に異なるヘッドマークを装着して4月いっぱいまで運転されましたが、東京急行電鉄では5000系5102Fおよび8500系8606Fにヘッドマークを装着して運転。2016年12月29日現在でも運転されています。

【5月】
★小田急電鉄1000形に元1056F+元1256Fを改造した『1095F』が誕生★
昨年8月頃から1000形の元1256Fと元1056Fの大野総合車両所への入場で動向が注目されていましたが、リニューアル更新工事とともに元クハ1256と元クハ1156の運転台を撤去、中間車化改造を受けて10両固定編成化され、『1095F』として生まれ変わりました。7月に海老名(OH32)~小田原(OH47)を中心に性能確認試運転を行い、8月2日に平日E34運用から営業運転に入りました。その翌日に私は平日E35運用で1095Fに早々と撮影・乗車することができました。

★東日本旅客鉄道HB-E300系『橅』編成が総合車両製作所横浜事業所出場★

2010年から奥羽本線・五能線の臨時快速『リゾートしらかみ』に導入されたHB-E300系『青池』編成(秋アキ)に続いて、同系列の『橅』編成が5月に登場。車番はハイフン以下が臨時快速『リゾートあすなろ』の盛ハヘAH1編成・盛ハヘAH2編成(こちらはハイフン以下が『3』と『4』)の続番で『5』となりました。輸送されたのは3両のみで、中間車両1両は横浜事業所で構体を製造して秋田総合車両センターで艤装ののち、編成に組み込まれています。

それ以外で特筆すべきは東日本旅客鉄道E231系500番台の八ミツA540編成登場の話題。同編成は元東トウ540編成で元10号車サハE231-4640を抜き取って、中央・総武線の三鷹車両センターに転属。元東トウ520編成(現八ミツA520編成)以来となる2編成目の黄色帯のE231系500番台となりました。

【6月】
★東京地下鉄13000系が近畿車輛を新製出場、甲種輸送される★
6月には東京地下鉄日比谷線の新型車両が出場。『13000系』の13101Fが登場しました。現在は2編成だけですが、今後も増備が続けられる予定です。本格的な営業運転を開始する以前の12月23日から25日にかけては南千住(H-20)~霞ヶ関(H-06)で特別運転を行いました。

★東日本旅客鉄道485系仙センA-1+A-2編成が運用終了★
6月には唯一の国鉄特急色の車両が引退。485系仙センA-1+A-2編成がラストランを迎え、特急『あいづ』『つばさ』として運転されました。同車両は引退後に廃車回送され、485系のひとつの歴史に終止符が打たれました。私は5月に会津若松へ旅行した際にこの編成の臨時快速を目当てに行ったことが思い出されます。

それ以外で特筆すべきは東日本旅客鉄道255系の走行機器更新が終了したこと。同系列の制御装置は登場当初から東芝製GTO素子VVVFインバータ装置でしたが、千マリBe-05編成を皮切りに日立製作所製IGBT素子VVVFインバータ装置に交換され、最後まで未更新だった千マリBe-03編成の機器更新をもって終了したことにより東芝製GTO素子が消滅しました。

【7月】
★小田急電鉄ロマンスカーVSE50000形が初めて『えのしま』に充当★
7月14日にはロマンスカーEXE30000形の車両点検の都合でVSE50000形50002Fが平日N45N65運用に充当され、初めて『えのしま74号』・『えのしま75号』(0574レ0575レ)で代走運用されました。経堂(OH11)では平日N51運用の50001Fと並ぶ光景が見られました。50002Fは運用の都合で『さがみ』『ホームウェイ』にも充当される予定でしたが、大雨の影響で実現しませんでした。

★西武鉄道9000系9101Fが久しぶりに新宿線・拝島線で営業運転に入る★

7月には西武鉄道池袋線などを中心に運用されている武蔵丘車両検修場所属の9000系9101Fが南入曽車両基地に貸し出され、期間限定で新宿線・拝島線の営業運転に入りました。この時には9101Fはきゃりーぱみゅぱみゅなどを桃色にラッピングした『SEIBU KPP TRAIN』として運転されていました。
それ以外で特筆すべきは東京急行電鉄1000系1024F(当時)が『TOQ i』の牽引で長津田車両工場に入場したこと。このとき重要部検査のための入場と思っていました。ところが長津田検車区公開イベントのときに制御装置の更新を兼ねてなのか、1000系1500番台に準じたものにリニューアル改造され、『1024F』から『1524F』に生まれ変わったのでした。

【8月】
★東京地下鉄9000系初期編成にリニューアル車が登場★

8月には王子検車区所属の9000系9105Fが初めてリニューアル更新工事を受けました。制御装置の交換(GTO素子からIGBT素子に更新)、車端部クロスシートの撤去、車いすスペース兼ベビーカースペースの増設がなされています。現在では9103F・9105Fがリニューアルを終えており、9107Fがリニューアルのため和光検車区新木場分室に併設された新木場CRに入場中のようです。

★東武鉄道8000系8111Fがツートンカラーからセイジクリームに★

8月下旬には東武博物館が所有する東武鉄道8000系8111Fが南栗橋車両管区に併設する南栗橋工場で塗装変更され、ツートンカラーからセイジクリームへ塗装変更されました。8000系原型車両がセイジクリームに塗装変更されるのは久しぶりのこととなります。
それ以外で特筆すべきことは小田急電鉄3000形3095Fの『いきもの電車』とロマンスカーEXE30000形30052F+30252Fによるコンサート向け特別団体列車の話題。8月に海老名市で、9月に厚木市で音楽グループ『いきものがかり』の地元凱旋ライブが開催されることにより、小田急電鉄がそれを応援するために企画されたものです。3000形3095Fは同形式で約3年ぶりにヘッドマークが掲出されました。

【9月】
★東京急行電鉄・東日本旅客鉄道・西武鉄道の最新編成・新型車両が出場★
9月には注目車種が次々と新製出場。まず総合車両製作所横浜事業所から東京急行電鉄東横線向けの5000・5050系0番台5177Fが出場しました。同編成は2014年2月に発生した元住吉(TY-12)の下りホームでの列車衝突事故に巻き込まれた同系列5155Fの代替で導入されました。座席にヘッドレストが追加設置され、スカートの形状がスノープロウ付きのものに変更されるなど注目を集めました。また同時期に東日本旅客鉄道『TRAIN SUITE 四季島』が川崎重工業兵庫工場を出場しました。詳細な系列名は定められていないものの、車体妻面には『E001-1』から『E001-10』までの番号が与えられています。現在では東北地区のほか北海道旅客鉄道や青い森鉄道にも試運転で足を踏み入れています。さらに西武鉄道40000系トップナンバーの40101Fが川崎重工業兵庫工場を出場しました。座席指定制の列車に使用される同系列には半自動ドアスイッチや車内便所が設置されているほか、転換クロスシートが採用されています。

★東日本旅客鉄道485系『ニューなのはな』と西武鉄道2000系2097Fが引退★
9月には新型車両などが続々と登場するなか波動用で活躍していた485系千マリG1編成の『ニューなのはな』が幕張車両センターから長野総合車両センターまでの廃車目的の回送を兼ねて団体専用列車として片道運転されました。同編成の廃車で唯一南関東(千葉県)に配置されていたジョイフルトレインが消滅しました。また西武鉄道で唯一のVVVFインバータ制御試験車だった2000系2097Fも営業運転を離れて廃車されましたね。
それ以外で特筆すべきことは東海旅客鉄道浜松工場で行われた車体上げ・車体乗せ作業実演のラストイベント。東海旅客鉄道に所属する700系およびN700系の検査は浜松工場で実施されていますが、その検査方式がリフト・ジャッキ使用に変更されたことにより、浜松工場一般公開の目玉ともなっていた、車体上げ下げ実演の最後として行われたものです。使用車両はN700系2000番台幹オサX52編成(元0番台幹オサZ52編成)の博多寄り先頭車でした。

【10月】
★東日本旅客鉄道『特急あずさ』運転開始50周年記念イベント開催★
10月には『特急あずさ』運転開始50周年を迎えるイベントが中央線立川(JC-19)2番線ホームで開催されました。15日はE257系0番台長モトM-111編成、16日には183・189系八トタM51編成が展示され多くの撮影者でにぎわいました。12月17日には後者のほか、あずさ50周年のラッピングを施したE257系0番台長モトM-102編成を使用した団体専用列車も運転されました。

★西武鉄道6000系6110Fが機器更新される★

同月には武蔵丘車両検修場を検査出場した6000系6110Fが6156Fと同じ三菱電機製SiC素子VVVFインバータ制御に更新されて試運転を行いました。ちなみに6157Fが東芝製IGBT素子(PMSMモーター)である以外は日立製作所製GTO素子VVVFインバータ制御ですが、今後の機器更新編成の制御装置に注目ですね。
それ以外で特筆すべきことは西武鉄道30000系30101Fが『SEIBU HALLOWEEN TRAIN』になったこと。モチーフはタレント・芸人の渡辺直美で『ワタナベナオミトレイン』として運転されましたね。ラッピングが強烈なインパクトを与えたほか、練馬(SI-06)の改札外には『ワタナベナオミトレイン』のオブジェも設置され、注目を集めました。

【11月】
★小田急電鉄4000形4060Fが大宮総合車両センターに入場★
11月には小田急電鉄の車両が初めて東日本旅客鉄道大宮総合車両センターに入場。同形式の運用範囲である常磐緩行線での『CBTC』の改造工事を行っている可能性がありますね。年をまたいでの出場になりそうですね。

★京浜急行電鉄新1000形1600番台が登場★
11月には新1000形6両固定編成が出場。編成番号は『1601』~『1606』からなる1601編成で新たに1600番台と区分されているようです。先に出場していた1800番台とは異なる外観ですが、車内LCD旅客案内表示器が1画面と2画面(1画面は中国語・韓国語などにも対応)のものが千鳥配置されているほか、車端部には同形式のステンレス車両で初めてのクロスシートとコンセントが設置されています。
それ以外で特筆すべきことは東京地下鉄銀座線の線路切り替え工事による一部区間運休の件。11月中旬の土曜休日を用いて渋谷(G-01)の線路切り替え工事に伴い、渋谷(G-01)~表参道(G-02)間および青山一丁目(G-04)~溜池山王(G-06)間が運休となりました。これは渋谷の銀座線ホームを2面2線から1面2線に変更するためです。

【12月】
★東武鉄道500系『Revaty』が登場★
東武鉄道の新型特急車両、500系が川崎重工業兵庫工場を出場。初回は501F~503Fの3編成分でした。今後は『リバティ』を冠に付した列車などに充当され、全24両ある300・350系を置き換えていく予定です。

★小田急電鉄1000形1051F+1251Fが特急列車代走★
通常はロマンスカーEXE30000形で運転されるはずだった『えのしま74号』(0574レ:平日N45N65運用)を代走運転。ロマンスカーEXE30000形の車両故障による措置で同列車の停車駅と時刻で運転されました。種別幕は黒い状態で『新宿(OH01)』表示のみで運転されました。

本年も当ブログをご覧いただきましてありがとうございました。来年もどのような動きがあるか注目ですね。よいお年をお迎えください。