2025年10月13日

【検測を兼ねた代走?】東日本旅客鉄道E233系7000番台都ハエ131編成が相模鉄道完結の平日59運用を代走する

2025年10月9日、所定では相模鉄道8000系・9000系・10000系10両固定編成・11000系・12000系・20000系10両固定編成で運転される平日59運用(再出庫のみ)を、E233系7000番台都ハエ131編成(クハE233-7031以下10両)が代走運転しました。今回のこの代走がどういう意味を表しているのでしょうか。
▲10月9日の平日59運用の再出庫にはなんと予想外の車両が充当。まさかの東日本旅客鉄道E233系7000番台都ハエ131編成で運用され、『各停』『特急』以外で久しぶりに『快速』表示を見ることができた。この代走が実現したのには同編成に搭載されている機器に関係していそうだ。
▲E233系7000番台都ハエ131編成に搭載されている線路設備モニタリング装置。この搭載編成が相模鉄道完結運用を代走したのだが、これがモヤ700系の仮の代役ということになりそう?

E233系7000番台は通常、相模鉄道区間では同社基準の運用番号でかしわ台車両センター出庫となる74運用~79運用、川越車両センター出庫となる81運用~87運用(87運用は平日のみ)で運用され、代走で12000系の所定運用である70運用~73運用に入ることがあります。ごくまれに12000系が川越車両センターでのイベント展示などに使用される場合は、1編成が穴埋めとして代走運用を担当することがあります。しかし今回は12000系所定の代走でもないようで、所定では8000系・9000系・10000系10両固定編成・11000系・12000系・20000系10両固定編成のいずれかで運用される平日59運用の再出庫ということで、想定外だったと思う方も少なくありません。今回この代走が実現したのには担当した都ハエ131編成の搭載機器が関係しているようです。

相模鉄道では検測用車両にモヤ700系4両を使用していますが、もともと余剰となった7000系を転用改造しているほか、種車の7000系自体はすでに全廃となっているため、このモヤ700系の後継が急務となってくるのですが、その仮の代役がE233系7000番台で線路モニタリング装置を搭載する都ハエ131編成だったというわけです。今回この代走が検測代行を兼ねたものであるならば、相模鉄道にとってはモヤ700系に代わる検測用車両を用意するのか、それともE233系7000番台や小田急電鉄5000形のように、営業用車両の中間付随車の床下に線路設備モニタリング装置を搭載する車両を用意するのか、ということですが、モヤ700系は車両牽引や入換も兼用されていますので、営業用車両に線路設備モニタリング装置を搭載するのがいいのか、それとも牽引を兼ねた検測専用車両を新たに登場させるのか、悩みの種になっているものと予想されています。モヤ700系をそう簡単に置き換えることができないのも、この代走運用(検測代行?)が実現した一端ともいえそうです。