2025年10月2日

【早速通勤快速にも充当】東京臨海高速鉄道71-000形が平日91運用から定期営業運転を開始

2025年10月1日、東京臨海高速鉄道の新型車両である71-000形が1690T列車(平日91運用)から定期営業運転を開始し、初日から通勤快速で東日本旅客鉄道埼京線・川越線に直通し、運用範囲の全区間を走破しました。基本的に70-000形との共通で運用番号が『81』『83』『85』『87』『89』『91』に充当され、相模鉄道直通列車以外の運用に充当されるようです。
▲東京臨海高速鉄道70-000形の後継となる71-000形が夕方に再出庫の1690T列車から就役を果たした。初日は91運用の再出庫のため東臨運輸区入庫となったが、外泊の運用として川越車両センター入出庫運用があり、平日・土曜休日ともに85運用の充当編成は翌日の91運用に充当される。始発駅となった東京テレポート(R-04)では『りんかる』が出発式に駆け付けた。

初日は東臨Z11編成1690T列車から2191T列車までの運用に入り、多くのファンが駆け付けました。再出庫前となる  490K列車から  991T列車まで充当されていた70-000形東臨Z1編成に代わって充当され、1891S列車2090S列車で埼京線・川越線に直通し、川越まで走行を果たしました。71-000形は総合車両製作所新津事業所で製造され、埼京線主力車両のE233系7000番台と相模鉄道12000系をミックスしてE235系の要素を追加した車両となっています。前面部や車内案内表示器のROMはE233系7000番台、車体や車内案内表示器周辺および優先席ステッカー(ただし70-000形と異なり私鉄仕様)は12000系、ドアエンジンはE235系の要素が採用されていますが、ラック式ドアエンジンの音は少し低減されているようです。フルカラーLED式の種別行先案内表示器はE233系7000番台とは少し異なり、種別と路線名に英語表記が入っているほか(『〇〇線直通』表示が含まれる場合は2段表示となり省略)、りんかい線内完結運用などではE233系7000番台よりもやや濃い緑色(埼京線各駅停車も同様の色か)、快速・通勤快速はE233系7000番台と同じ種別の色に合わせられているものと思われます。車内案内表示器はE233系7000番台に準じていますが、号車表示の色がりんかい線の青色となっているほか、優先席表示は大手私鉄に準じたものとなっており、E233系7000番台と異なる部分もあるようです。制御装置はE233系7000番台・12000系に合わせるため、両系列と同じ三菱電機製IGBT素子となりました。平日・土曜休日ともに85運用に充当された編成は夜間に川越車両センターに入庫し停泊翌日の91運用で川越車両センターを出庫する運用が設定されていますので、川越車両センター停泊運用への充当もあり得るかもしれません。新たな顔として始動した東京臨海高速鉄道71-000形ですが、しばらくはファンの注目を集めるため、出会えたら観察してみたいと思います。