2025年7月17日、東急電鉄が2032年度から大井町線で車掌が乗務しないワンマン運転を導入することを発表しました。なお各駅停車のみ停車する九品仏(OM-11)ではホーム有効長が4両しかないため溝の口(OM-16)寄りの1両のみドアカットを行っていますが、ワンマン運転導入までにドアカットが解消される可能性はあるのでしょうか。
▲大井町線の主力車両になることが予想される6020系。5両固定編成は各駅停車に、7両固定編成は急行に使用されている。なお急行専用車両だった6020系にも各駅停車専用車両が登場したことから、誤乗防止のため5両固定編成の旅客用扉の両脇に青色のテープを貼付して区別しているほか、7両固定編成には橙色ラッピングの“Q SEAT”車両が3号車に連結されている。.JPG)
▲大井町線の急行に充当されている6000系7両固定編成。在籍する6編成のうち最初の2編成には“Q SEAT”が3号車に連結されている。は元9005Fで半自動ドアスイッチの設置などの改造工事が実施されており、国分寺線以外の支線への投入が予定されている。赤帯に復刻された3編成の譲渡有無が気にあるところだ。
東急電鉄の路線でのワンマン運転導入は東横線(と直通運転先の横浜高速鉄道みなとみらい線)以来となりそうです。2032年度となったのは9000系や元2000系をすべて置き換えたうえで、一部編成を西武鉄道に譲渡し、6000系および6020系に完全に統一するタイミングが同年度になることが見込まれたものと思われます。大井町線ではようやく自動放送に駅ナンバリングが導入されたことで話題になっているようです。同路線では全駅にホームドアが設置済みで、9000系や元2000系以外は転落防止幌の省略(6020系5両固定編成)、撤去済み(6000系や6020系7両固定編成)であり、ワンマン運転導入に向けてTASCの準備などが進められていくものとみられます。なお田園都市線直通列車でもワンマン運転は実施されますが、田園都市線内でのワンマン運転は大井町線車両使用時のみとなります。
最初に触れましたが、ワンマン運転導入となると、ドアカットを実施している九品仏で車掌が安全確認用ホームからドア開閉を行う様子が見られなくなるかもしれません。ワンマン運転が導入されたら九品仏に設置されている安全確認用ホーム自体が撤去される可能性もゼロではないと思った方がいいでしょうね。