2025年7月19日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2025.07.19 『小田急通勤車両図鑑 ー2ー 2000形撮影会』SP~

2025年7月19日は小田急電鉄小田原線を撮影しますが、今回は『小田急通勤車両図鑑 ー2ー 2000形就役30周年記念撮影会』に参加してきましたので、その様子を報告します。

6月21日に『小田急通勤車両図鑑 ー1ー 1000形撮影会』に悩んで締め切り直前ギリギリで申し込んで参加しましたが、『小田急通勤車両図鑑 ー2ー 2000形撮影会』は以前から気になっていたので早急に申し込みました。このあと3000形、4000形、5000形、8000形でも撮影会が行われる可能性がありますが、4000形や5000形は10両固定編成ですから、どうなるのでしょうか。3000形は最短でも6両固定編成、最長でも10両固定編成がありますが、6両固定編成ならば撮影しやすいかなと個人的には思っています。

地元から移動し撮影会会場の最寄りの海老名(OH32)にて。
8000形8252F1011レ(土曜休日A14運用)。今年度は譲渡予定がありませんが、来年度以降の譲渡に期待がかかる8000形を記録。最古参ながら譲渡が確実になるであろうこの編成の今後の動きが気になります。なおコンビを組んでいた8000形8051Fは3000形3261Fと新ペアを組んでいます。

海老名到着後は受付を済ませ、熱中症対策のため飲料を用意したり、再集合の時間ギリギリまでなるべく涼しい場所で過ごしたあと、海老名検車区の門前で待機、小田急トラベル担当者の案内で入っていきます。

最初は下り方からの撮影と思いきや、上り方からの撮影に。順光状態を考慮してこのような措置になったのだそう。撮影重視の方には非常にありがたい対応ですよね。
撮影会に使用された2000形は2056F。大野総合車両所検査出場から期間が経っていますが、そこそこ綺麗な状態となっています。同編成は喜多見検車区出庫運用の土曜休日B27運用(6208レ6525レ)に充当されていましたので、海老名検車区入庫後に早急に準備が行われたものと思われます。
種別行先表示は多摩線から小田原線に直通し平日朝方の上り9本設定がある『通勤急行新宿(OH01)』。かつては8両固定編成にも通勤急行の運用が1本存在したため、この形式でも通勤急行で運用されていました。今回の種別行先表示はかつて実際に表示されていたものが中心です。
就役30周年のオリジナルヘッドマーク。個人的には営業運転で掲出して走ってほしいくらいに斬新なデザインです。ロイヤルブルーを維持している2059Fを中央に全9編成が並ぶようなデザインで、就役年月と車番(上方は下り先頭車、下方は上り先頭車のもの)が記載されています。
途中で種別行先表示がなんと『快速急行新宿』に変わりました。まずこの形式ではほとんど快速急行の表示を見ることがありません(10両編成での運転が基本の優等種別列車で8両固定編成の充当は通常はあり得ない)。実はこの形式、何度か快速急行で代走運用したことがあります。台風などでダイヤが乱れたときしかありませんが…。
オリジナルヘッドマークと『快速急行新宿』を表示した2000形2056F。イベントならではの表示で暑い中でも撮影会を楽しめています。適宜水分補給はしましたけどね。
続いての種別行先表示は『急行新松田(OH41)』に。これも8両固定編成のB運用で1往復だけ存在した小田原線内を急行運転する運用。私はよく相模大野行きで見かけました。この当時は相模大野(OH28)~新松田間の1往復のみで、上りの急行相模大野行きの折り返しがこの下り急行新松田行きとなり、そのあと折り返しは新松田始発各駅停車新宿行きとして運転されていました(現在は秦野(OH39)以西に乗り入れるのは試運転の場合のみです)。
この形式では製造当初から小田急電鉄の通勤形電車で初めての、三菱電機製のIGBT素子VVVFインバータ制御装置が採用されています。ソフト音は就役当初とは異なりますが、現在でも変わっていません。しかも1000形とは異なり、廃車は1両も発生していません。これが30年も走り続けているって、すごいなぁ。
側面部の種別行先案内表示器での『急行新松田』表示。現在は各駅停車以外での種別表示は基本的に表示されないため、本当に貴重な表示を収められたことに感動しています。
台車は検査明けから少し経っていますが、まだまだ綺麗な状態。電動台車はSS143、付随台車はSS043となっているんですね。各駅停車中心の運用のみであるため、なかなか私自身がこの形式自体に乗ることは多くないですが、意外と出会う確率は低くないんですよね(8両固定編成に限れば約2分の1、つまり3000形8編成・2000形9編成と、代走で1000形4両+4両の1ペアの合計からしても半分の確率で出会う)。
途中で種別行先表示が『各駅停車唐木田』(OT07)に変わりましたが、実は現在のダイヤでは2000形では日中時間帯には見られない、意外とレアな表示になってしまっています。かつてはこの形式でも多摩線シャトル運用などで見られましたが、現行ダイヤでは早朝にごく一部だけ存在する多摩線往復運用と夜間帯の新宿発唐木田行きでしか見られません。
下り方先頭車にやって来たところで、ヘッドマークは下り方先頭車に移設されました。この撮影角度、実は2023年のロマンスカー“VSE”50000形の引退記念撮影会の時にも同様の角度で撮った記憶があり、それを参考にしました。同形式の場合は1両20m車両への換算で約7両分ですから、2000形ではそれよりも1両分多いのみです。
2000形は優等種別での運用はほとんどありませんが、かつては区間準急、準急(当時は新宿発着もあった)、急行、快速急行と、多摩急行以外の優等種別列車も経験しました。というのもこの形式は1000形を基本ベースに、もともとは東京地下鉄千代田線への乗り入れを想定してワイドドアでありながら、1000形ワイドドア編成から旅客用扉の引き残しの無いように設計された車両です。

最後はヘッドマークなしで撮影となり、尾灯点灯および『回送』表示になったところで撮影会が終了となりました。海老名検車区を出る直前に非売品のグッズを頂きました。

そのあとは休憩等を挟んで愛甲石田(OH35)にて。
3000形3272F1050レ(土曜休日A20運用)。3000形リニューアル車はついに検査出場となるであろう3270Fが加わる予定となっています。3275F3276Fは通常通り検査出場しましたので、3273F・(19日は6802レ(土曜休日A11運用)に充当)・3277F(19日は多摩線シャトルの土曜休日A19運用に充当)の動きが気になるところです。
2000形2052F回9206レ(土曜休日B29運用)。これは6593レで伊勢原(OH36)に到着後の折り返し回送で、そのあと6608レと続きます。なお撮影会に使用された編成とは仕様が異なります。
8000形8064F+3000形3254F3054レ(土曜休日E68運用)。最古参形式をもって撮影を終了しました。本日このようなイベントを開催してくださいました関係者の皆様に御礼申し上げます。