2019年1月29日、総合車両製作所横浜事業所で製造された東日本旅客鉄道埼京線・川越線向けのE233系7000番台宮ハエ132編成が出場し、所属先の川越車両センターまで山手貨物線経由で試運転を兼ねて自走回送されました。同系列7000番台の増備は約5年ぶりのことです。
▲E233系7000番台が増備されるのは2013年12月24日に新製出場した宮ハエ131編成(写真:現在は『ID-61』の表記がある)以来約5年ぶりである。かつての主力車両である205系0番台と在籍数が同じ32編成となった。今回の増備車は相模鉄道新横浜線への直通と関連がありそうだ。
▲宮ハエ131編成までは1号車のクハE232形7000番台にのみ車内防犯カメラが設置されており、『防犯カメラ作動中』のステッカーが1号車の側面窓部分に掲出されているが、宮ハエ132編成には掲出されていなかった。
今回出場したE233系7000番台宮ハエ132編成は女性専用車ステッカーのある10号車側からクハE233-7032+モハE233-7432+モハE232-7432+サハE233-7232+サハE233-7032+モハE233-7032+モハE232-7032+モハE233-7232+モハE232-7232+クハE232-7032と組成されており、制御装置、ドアエンジン、ドアステッカーの貼付位置、車内LCD式旅客案内表示器(2画面、セサミクロあり)などの基本的なベースは従来のE233系7000番台と同じですが、先頭車の前面部の窓には“ATACS”を搭載していることを意味する『ID-62』の表記が確認できます。さらに宮ハエ131編成までの1号車のクハE232形7000番台に見られる『防犯カメラ作動中』のステッカーがありませんでした。前照灯はLEDではなく従来編成と同じHID式に揃えられました。フルカラーLED式種別行先案内表示器は従来編成と異なり、新規に乗り入れる路線の駅名が入っているため、ROM更新されている可能性があります(従来編成は『埼京線』の英語表記がない)。今回の増備車は相模鉄道新横浜線との直通運転を想定し、運用数が増えることに伴って登場したものと思われます。相手方の相模鉄道12000系の行先対応表には埼京線や東京臨海高速鉄道りんかい線の駅名が含まれているため、E233系7000番台の行先対応表には従来の運用範囲となる埼京線・川越線、りんかい線の行先のほかに相模鉄道新横浜線および本線の行先が入っているものとみられます。