2018年6月7日、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)が2020年3月から、TX-2000系以来となる新型車両『TX-3000系』を導入すると発表しました。なお車両の置き換えはないものと思われます。
▲北千住(05)に進入する直流車両のTX-1000系TX-1106F。現在では6両14編成(TX-1101F~TX-1114F)が在籍し、主に守谷(15)以南のみでの運用となっている。
▲北千住に進入する交直流車両のTX-2000系TX-2153F。現在では6両23編成(TX-2151F~TX-2173F)が在籍し、全線においての主力車両となっている。
▲【イメージ】ユニバーサルデザインシート。写真は相模鉄道20000系のもの。
今回の『TX-3000系』は交直流両用車両となるので日立製作所笠戸事業所で製造され、既存のTX-1000系、TX-2000系をベースとしつつも、前面部は両系列よりも先頭部分の傾斜を強くしたデザインとなり、側面部上部には赤と青の塗装を取り入れ、旅客用扉はホームドア設置に伴い(東日本旅客鉄道E235系と同じく)青色に塗装されます。また前方監視カメラおよび車内監視カメラを設置するほか、車内には各車両に車椅子兼ベビーカースペースを兼ねたフリースペースおよびユニバーサルデザインシートおよび優先席を設置、旅客用扉上部には42インチハーフの車内LCD旅客案内表示器(英語中国語韓国語にも対応)が設置されるほか、貫通扉および袖仕切り板を透明な強化ガラスとして車内の見通しの改善、窓ガラスにはUVカット仕様を採用、座席をクッション性を高めたものに変更、つり革の追加設置、車内照明および前照灯のLEDの採用が予定されています。なお中間車両に搭載される制御装置は日立製作所製のSiC素子VVVFインバータ制御になるものと思われます。