2023年7月24日、東日本旅客鉄道が南武線支線へのE127系0番台電車(2編成4両・都ナハ)の営業運転への投入時期と鶴見線へのE131系1000番台電車(都ナハ)の新製投入を同時に発表しました。後者は宇都宮線・日光線向け600番台(都ヤマ)以来の導入となります。
▲南武線支線に転用されるE127系0番台(都ナハV1編成・都ナハV2編成)の営業運転開始時期が決まった。既存車両の205系1000番台は2両3編成(6両)あるが、E127系0番台は2両2編成(4両)ということで、205系1000番台の1本は残りそうだ。
▲E127系0番台の投入に伴い205系1000番台は置き換えが予想され、鶴見線向けのE131系の新製投入とともに205系1100番台とともに廃車解体処分が予想されている。E127系投入と鶴見線へのE131系1000番台投入が完了すると現役の205系は1000番台の1本と仙石線の3100番台のみとなる。
▲鶴見線では205系1100番台が運用されている。3両9編成(27両)が在籍するが、新製投入のE131系1000番台は3両8編成(24両)。つまり相模線向けE131系500番台の新製投入時と同じく1編成分少ないため、運用減が予想される。早めに記録を取った方がいいだろう。
▲鶴見線に投入されるE131系(写真は相模線向け500番台)。総合車両製作所新津事業所での製造が予想され、鶴見線向けの区分番台は1000番台になりそう。鶴見線向けのE131系では今までの同系列に採用された拡幅車体ではなくストレート車体が初採用され、E235系1000番台のような一部コストカット仕様になる可能性がありそうだ。
南武線支線に投入されるE127系0番台は元新ニイV12編成を転用改造した都ナハV1編成と、元新ニイV13編成を転用改造した都ナハV2編成の2編成は9月13日から営業運転を開始することとなりました。205系1000番台の4扉車とは異なり、E127系0番台は3扉車となっているほか、南武線支線で初のVVVFインバータ車両となります(なお制御装置は新潟車両センターに在籍していたときに更新工事を受けている)。ワンマン運転に対応しており、最小限の改造で済んでいると思いますので、10年前に新潟を訪れたときに見ていたE127系がついに関東の神奈川県で営業運転で見られるというのが楽しみではあります。このため205系1000番台の動向が注目されることになります。少なくとも205系1000番台1本は残りそうですね。
また鶴見線ではE131系1000番台電車の新製投入を発表しました。宇都宮線・日光線の600番台と同じ3両固定編成で(電動車と付随車の比率は2M1T。ただし他編成との連結は一切しないため、電気連結器は省略される予定)、8編成24両が投入されます(一部編成は線路モニタリング搭載車か)。ただし205系1100番台の3両9編成27両と比べると1編成分少ないので、運用数削減といった整理が行われるものと思われます。ちなみに鶴見線向けの区分番台ではこれまでのE131系(0番台・500番台・600番台)で採用された拡幅車体ではなく、同系列で初のストレート車体となり、E235系1000番台で導入が進められている、一部化粧板仕上げとするところをステンレス地仕上げとしたコストカット仕様になるものと思われます。ワンマン運転対応車ということで側面部に乗降時の安全確認カメラ、半自動ドアスイッチ設置など鶴見線でのワンマン運転導入に備えた設備が搭載されるようです。前面部のデザインは周囲が相模線向け500番台、ドットデザインは宇都宮線・日光線向け600番台に類似し、側面部は房総地区向け0番台のような感じとなります。
南武線支線と鶴見線に新型車両の波がついに来ます。E131系1000番台の新製投入は今秋となることが予想され、今冬の営業運転開始が予定されています。全8編成が総合車両製作所新津製作所で製造されるものと思われます。編成番号がどうなるのでしょうか。
【E131系1000番台 組成予想】左側が鶴見(JI-01)寄り、右側が扇町(JI-10)寄り
クハE130-1000+モハE130-1000+クモハE131-1000