2022年11月17日に京成電鉄本線京成高砂(KS-10)付近の高砂検車区への入庫時に脱線事故を起こした3700形3788編成(8両固定編成)の京成上野(KS-01)寄り先頭車の初代モハ3788が2023年7月21日に車体を分割され高砂検車区から搬出されました。
▲昨年11月に脱線事故を起こした3700形3788編成(8両固定編成)の初代モハ3788がついに廃車除籍処分となり、陸送された。初代モハ3787も廃車除籍処分となる可能性がある。なお3788編成の復旧の際には3748編成(6両固定編成・元北総鉄道7300形7818編成)の元モハ3748・元モハ3747を2代目モハ3788・2代目モハ3787として転用したため、余剰となった4両(制御電動車1両、中間電動車1両、中間付随車2両)が廃車となっている。
▲脱線事故を経験した3700形3748編成(元北総鉄道7300形7818編成)。当時の7818編成のときは中間電動車2両の廃車のみで、それ以外の車両で6両固定編成に組成されリースバックされたが、3788編成の脱線事故でモハ3748とモハ3747が2代目モハ3788・モハ3787として転用されたことで、それ以外の余った4両が廃車となった。
脱線事故当日に脱線したのは京成上野寄りのモハ3788ですが、制御電動車のため、その隣の電動車の初代モハ3787とともに使用不能になり、このまま廃車除籍となったものと思われ、今回の陸送の動きになったものとみられます。約2年前にも脱線事故を起こした京成電鉄ですがそのときには3700形3748編成(6両固定編成・現在は消滅済み)が北総鉄道7300形7818編成としてリースされていたときで、中間電動車2両(初代モハ3742・初代モハ3744)の廃車と京成電鉄にリースバックするという動きでしたが、今回は3788編成の制御電動車の初代モハ3788が脱線し、初代モハ3787とともに編成を外れ、その際には3748編成(6両固定編成)のモハ3748・モハ3747を2代目のモハ3788・モハ3787として転用しており、その際に余剰となったサハ3746・サハ3743・モハ3742・モハ3741の4両が廃車となっています。
つまり、今回脱線事故を起こした3788編成の初代モハ3788(と初代モハ3787)、3748編成(6両固定編成・北総鉄道7300形7818編成)のサハ3746・サハ3743・モハ3742・モハ3741が廃車除籍処分となり、最初に廃車となった初代モハ3742(元モハ7812)・初代モハ3744(元モハ7814)とともに3700形の廃車は8両(※初代モハ3787も廃車が予想されている)にとどまりそうです。なお現在の3788編成はもともと3次車として落成しており、転用された2代目モハ3788・2代目モハ3787が元3748編成の2次車であるため、UVカットガラスになっていないため、それ以外の6両のUVカットガラスとは色が異なっている異端編成になっています。