2023年7月9日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2023.07.09 祝!就役35周年の1000形の撮影会へ~

2023年7月9日は小田急電鉄小田原線を撮影…ですが今回は海老名検車区で1987年から運用されている1000形が就役35周年を迎えたことを記念し『小田急の電車写真撮影会 1000形就役35周年記念撮影会』の第1回に参加してきましたので、その様子を報告します。

海老名(OH32)西口付近で受付を済ませ、小田急トラベルの担当者の案内のもと移動します。私自身が海老名検車区構内に入るのは8000形8060F(4両固定編成・すでに廃車除籍処分済み)の最後の撮影会以来です。今回は参加者が思った以上に少なかったため、正面からと両脇からと2グループに分かれての撮影の予定が変更となり、ほぼフリーの状態での撮影となっていました。

今回の撮影車両は38番構内留置線に留置された1000形1066Fが使用されました。
まず最初に表示されたのは『各駅停車小田急多摩センター(OT06)』。これは多摩線開業当初の終着駅が多摩センターであったために見られた表示です。唐木田(OT07)に延伸された際に見られなくなりました。通勤急行などで小田急多摩センター始発はありますが、小田急多摩センター行きは現行ダイヤではありませんね。
なおほんのわずかな時間ですが、ヘッドマークの掲出の実演の際にいきなり就役35周年記念のオリジナルヘッドマークになっていて、こんな感じで撮れました。
相模鉄道厚木線を走る9000系9706Fとの共演も見られました!
まずはヘッドマークなしでの撮影となるので、ヘッドマークは一旦取り外されました。
今回の撮影にあたって前照灯がロービーム(通常時、前照灯の上半分のみ点灯)かハイビーム(前照灯すべて点灯)か挙手での多数決がとられ、結果的にハイビームになりました。なかなかハイビームで撮影できるのもこのイベントならではな気がします。ただしハイビームとなった分かなり明るいのであまり直視しすぎないよう注意です。
種別行先案内表示器の『各駅停車小田急多摩センター』。側面部表示では次駅表示もあったらかなりきつきつな表示になりそうですね…。
続いては姿が変わり、種別行先案内表示器は『団 体 専 用』となり、撮影会最初のヘッドマークが取り付けられました。今回も3種類掲出されるとのこと。
ヘッドマークは2003年3月23日に登場した『多 摩 急 行』で、2018年3月のダイヤ改正まで多摩線から東京地下鉄千代田線直通列車の優等種別として設定されていたものです。当時の急行との違いは向ケ丘遊園(OH19)の通過の有無でしたね。
もともとこの編成は東京地下鉄千代田線に直通していたことがある車両なので、千代田線の行先も入っていましたが、2014年度の1000形で最初のリニューアル更新工事施工の際に千代田線の行先が消去されてしまったため、結果的に『団 体 専 用』となったのです。自社全線のほかに箱根登山鉄道、そしてかつて活躍した東京地下鉄千代田線と、運用範囲は幅広かったですね。現在は箱根登山鉄道専任となり、基本的に海老名以東の区間を走行することはほとんどなくなりました(大野総合車両所入場時に海老名~相模大野(OH28)を走行することはある)。そういえばこの編成は何らかの撮影の団体専用列車に用いられていましたね。
今度はヘッドマークが変更されました。次の種別行先表示がどうなるのか…。
なんと『団 体 専 用』から『急  行片瀬江ノ島(OE16)』になりました。江ノ島線シャトルの運用区間以外で通勤形車両の『片瀬江ノ島』表示を見るのは久しぶりかも。しかも下りの優等種別というのもいいですねぇ。
ヘッドマークは『メトロ&江ノ島・丹沢号』でした。古めかしいヘッドマークも味があります。

最後は1000形就役35周年オリジナルヘッドマークに変更されました。このあと種別行先を変更するのですが、その過程にご注目。
このヘッドマークを掲出した時点では『急  行片瀬江ノ島』ですが…、
一瞬だけ『急  行新   宿(OH01)』となり…、
最終的に『準  急新   宿』に変更されました。新宿発着の準急が懐かしいですが、これは以前の通勤形電車の撮影会で8000形8051F(4両固定編成)が掲出していた表示と同じ。箱根登山鉄道専任となる前の1066Fも準急運用に入っていたことがあります。
ヘッドマークは現役運転士がデザインした、1000形非リニューアル車(千代田線直通時代の1091F)、現在のリニューアル更新車(撮影会使用の1066F)、レーティッシュカラーの車両(非リニューアル車両最後の1058F)が再現されました。そのデザインには非リニューアル車時代に使用されていたハンドルが入っているのも面白いですねぇ。
最後にヘッドマークを3つ並べて撮影が可能となっていました。小田急電鉄の粋な対応に感謝したいと思います。

このあと移動して鶴川(OH25)にて。
ロマンスカー“VSE”50000形50001F。これはこの後運転される特別団体専用列車に向けた送り込み回送です。展望席に乗せられたものが気になりますが…。このあと8000形8061F+8260F6584レ(土曜休日E34運用)で新百合ヶ丘(OH23)に移動。
3000形3086F3140レ(土曜休日E62運用)。
3000形3083F7826レ2826レ(土曜休日E63運用)。車内照明のLED化が進む10両固定編成ですが、この編成はまだ既存車両は蛍光灯のままでした。
2000形2055F6586レ(土曜休日B24運用)。
ロマンスカー“EXE”30000形30055F+30255F0524レ&0324レ(土曜休日N45N65運用)。
8000形8059F+8254F3538レ(土曜休日E23運用)。それぞれの相方を失った同士のペアですが、いつまで続くのでしょうか。
3000形3654F6588レ(土曜休日B18運用)。
5000形5057F7828レ2828レ(土曜休日E65運用)。
4000形4060F3142レ(土曜休日C12運用)。
4000形4063F6590レ(土曜休日C16運用)。
ロマンスカー“EXEα”30000形30056F+30256F0272レ(土曜休日N43N63運用)。
4000形4053F3540レ(土曜休日C18運用)。
2000形2051F6592レ(土曜休日B22運用)。
8000形8057F+8257F3144レ(土曜休日E29運用)。同一番号で組まれる8000形の動向にも注意が必要です。
1000形1097F7830レ2830レ(土曜休日E38運用)。
3000形3082F6594レ(土曜休日E17運用)。既存車両側の車内照明が更新され、LED式となったものの、照明のメーカーが2種類混ざっています。
ロマンスカー“MSE”60000形60255F0404Mレ(土曜休日N74運用)。
5000形5055F3542レ(土曜休日E24運用)。5000形は結局12編成(120両)の在籍となりました。5056Fでは盲動鈴が他編成と異なるものとなっていますが、盲動鈴が更新されてからまだその編成に当たったことはありません。
2000形2059F6596レ(土曜休日B28運用)。
3000形3084F7832レ2832レ(土曜休日E21運用)。
4000形4054F3146レ(土曜休日C20運用)。
ロマンスカー“GSE”70000形70052F0054レ(土曜休日N32運用)。
1000形1096F3544レ(土曜休日E31運用)。
3000形3657F6598レ(土曜休日B14運用)。
ロマンスカー“VSE”50000形50001F。ここでようやく送り込み回送の折り返しが来ました。ここでの目当ては町田(OH27)・鶴川からJ2リーグ・FC町田ゼルビアのサポーター向けの特別団体専用列車『Victory Super Express・FC町田ゼルビア応援“剛”』です。この日は新国立競技場で行われるJ2リーグの試合(東京ヴェルディと対戦)のための列車となります。なんと新百合ヶ丘は4番ホームに待避の形で入線しました。
先頭車のデハ50001・デハ50901には『Victory Super Express・FC町田ゼルビア応援“剛”』の表示が掲出されています。
また展望座席は座席を横向きにした状態で、デハ50001にはFC町田ゼルビアのキャラクター、ゼルビーのぬいぐるみが乗せられていました。
新百合ヶ丘では後続のロマンスカーや優等種別列車などを待避し、新宿へ向かったものと思われます。

最後は伊勢原(OH36)にて。
3000形3268F1055レ(土曜休日A22運用)。ついに地元で念願の3000形リニューアル車をキャッチ。しかもまだ撮れていなかった4次車の3268Fが来てくれました!この次(2023年度施工分)のリニューアル車が3267Fとなりますが、こちらは旅客用扉が交換済みです。
今年度分のリニューアル更新工事は3編成のうち2編成が確定したことで、あと1編成がどれになるのでしょうか。

※おまけ※
なお地元伊勢原では各ホームの下り方で新型の発車標に交換されたことをお伝えしましたが、各ホームの上り方もついに交換され、2011年度に設置された発車標から約12年で新型にすべて交換されました。この新型タイプは現時点で伊勢原のみですが、他の駅でも交換が進むのか注目されます。撮影は以上になります。