2023年5月14日

【サステナ車両にも言及】西武鉄道が2023年度鉄道設備投資事業計画を発表

2023年5月12日、西武鉄道が2023年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度投資額は約251億円となります。

【車両面】
▲今年度も武蔵丘車両基地向けに増備される40000系。2000系の代替(と6000系の転配)を考慮するとロングシート(50番台)仕様と思われる。ロングシート仕様だけですでに10編成を突破しており、転換クロスシートよりも見かける機会が増えている。

車両面では40000系4編成(40両・すべてロングシートの場合は40161F40164F)が増備され、引き続き編成の池袋(SI-01)・本川越(SS-29)寄り10号車にはパートナーゾーンが設置される予定です。2000系の置き換え(と6000系の転配)を考慮すると引き続きロングシート仕様(50番台)と思われます。これにより東京地下鉄有楽町線・副都心線直通運用に使用されている6000系を新宿線系統に転配し、2000系を置き換えるものと思われます。また6000系1編成に制御装置更新工事を施工することを発表していますが、現在入場中の6101Fに制御装置更新工事が施工されているものと思われます(6102Fと同じ改造内容に)。西武鉄道からGTO素子の車両が消滅することになりそうです。また他社鉄道会社からVVVFインバータ制御車両を譲受する西武鉄道の独自呼称である『サステナ車両』についても言及があり、導入に向けた準備を進めます。どんな鉄道会社からどんなVVVFインバータ制御車両を譲受するのでしょうか。新製車両の40000系が10両固定編成ということもあるので、短編成にできるVVVFインバータ制御車両を想定しているでしょうか。

【設備面】
設備面では高架化・地下化といった連続立体交差事業の推進、CBTCシステムの導入に向けた実証試験に向けた準備、ホームドアの整備着手と検討、入間市(SI-23)での列車運行情報システムの新設、吾野(SI-31)でのスロープ設置および内方線付き点字ブロックの整備、老朽化が進むエレベーター3台とエスカレーター10台の更新工事、踏切支障検知装置の新設と更新、踏切異常検知システムの新設、照明のLED式への更新、既存車両への車内防犯カメラの設置推進(新製車両の40000系には製造当初より設置される予定)、ドライブレコーダーの設置導入が予定されています。西武鉄道ではこれまでに特急形車両を含めてドライブレコーダーが設置されておらず、事故や列車運行への妨害行為などが発生した時の状況確認や原因究明に時間を要していました。

【ホームドア整備着手駅】
池袋(SI-01)1番ホーム・7番ホーム・特急専用ホーム
中村橋(SI-07)・富士見台(SI-08)・練馬高野台(SI-09)・石神井公園(SI-10)・新桜台(SI-38)・東村山(SS-22)・新所沢(SS-24)

【ホームドア整備検討駅】
花小金井(SS-18)・小平(SS-19)