2023年5月24日、小田急電鉄が7月9日に海老名検車区で1000形電車が就役35周年を迎えたことから『小田急の電車写真撮影会 1000形就役35周年記念撮影会』を開催することが発表され、それに伴うツアーが26日から小田急トラベルより発売開始されています。
▲1987年に営業運転を開始し就役35年を数える1000形(写真は1065F)。東京地下鉄千代田線直通対応車両であったため、自社線全線や箱根登山鉄道小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間のほかに東京地下鉄千代田線でも活躍した。編成は4両固定編成・6両固定編成・8両固定編成・10両固定編成が存在したが、現在は4両固定編成と10両固定編成のみで、4両固定編成4本は箱根登山鉄道専任となっている。
▲かつて存在した6両固定編成と8両固定編成(写真は上から1251F・1754F・1081F)。6両固定編成には元4両固定編成からの改造を含むワイドドア車が6編成存在したほか、6両固定編成の3編成は一部先頭車の中間車化改造を含めた10両固定編成に改造され、8両固定編成は付随車のみ10両固定編成への改造に転用された。
1000形のデビューは1987年であり、就役35周年を記念して海老名検車区での撮影会が設定されました。最盛期には4両固定編成が19編成(76両)、6両固定編成が12編成(うち6編成はワイドドア車、72両)、8両固定編成が1編成(8両)、10両固定編成が4編成(40両)の36編成196両が在籍し、2014年度からリニューアル更新工事が施工されました。就役30年を過ぎた2020年に8両固定編成の1081Fのうち付随車以外の先頭車・電動車の6両が廃車除籍処分となったことをきっかけに、リニューアル対象外となった8000形よりも新しい1000形の廃車除籍処分が進められ、2022年9月に最後の6両固定編成であった1251Fが、同年10月に最後のレーティッシュカラーの1058Fが廃車除籍処分となったことで、種別行先案内表示器が字幕式の車両、非リニューアル車両が消滅し(1062Fは車番が隠されており、除籍された状態だが何らかに活用はされている)、最盛期の半分に減ったほか、4両固定編成と10両固定編成(うち3編成は大規模改造で誕生)に整理されました。4両固定編成でリニューアルされた編成のうち、1063F・1064F・1065F・1066Fの4編成16両はレーティッシュカラーの1058F・1059F・1060F・1061Fに代わって箱根登山鉄道専任となり、他編成とは連結しない運用に使用されています。
今回の撮影会では111運用相当または114運用入庫後相当となる1063F・1064F・1065F・1066Fのいずれか1編成を用いて撮影会が開催されます。ツアー専用ヘッドマークや過去に掲出したことのあるヘッドマークが掲出されるということで、8000形8060Fの時とほぼ同じスタイルでの撮影会になりそうです。
【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2023年5月26日現在 合計98両 下線部は箱根登山鉄道専任(編成禁止ラベルあり)
* 4両固定編成…7編成(28両)
内訳…1057F・1063F・1064F・1065F・1066F・1067F・1069F
内訳…1057F・1063F・1064F・1065F・1066F・1067F・1069F
*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F・1092F・1093F・1094F・1095F・1096F・1097F
内訳…1091F・1092F・1093F・1094F・1095F・1096F・1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元8両固定編成の付随車活用)。